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おしゃべりは利用され、無口は重用される
政界でも安倍首相のおぼえをめでたくするために、アピールに励むひとたちがいる。そうした議員たちは「首相の意向を忖度し、“反安倍”を攻撃してくれる。首相にとっては便利な存在」で、稲田朋美のように重要閣僚で起用されることもあるので、ますます「過激化していくという構図」ができる(注7)。その果てにあるのは「保守」の名のもとでの過剰な言動である。LGBT支援批判や教育勅語復活論もそれだろう。
ところで片山さつきの親分・二階俊博は、ときの権力者や実力者から重用されるのはなぜだと思うかと問われ、こう答えている。「そりゃ私が無口だからですよ! いろんなことを勝手に喋らないから信用されるんです」(注8)。
おしゃべりは利用され、無口は重用される。出世は出世でも、永田町には利用と重用があるようだ。はたして片山さつきの大臣起用はどちらであろうか。
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(注1)週刊新潮 2005年8月25日号
(注2)週刊新潮 2017年7月20日号
(注3)週刊文春 2018年10月11日号
(注4)週刊新潮 2005年9月1日号
(注5)週刊ポスト 2018年3月2日号
(注6)週刊新潮 2018年3月29日号
(注7)週刊文春 2018年8月16・23日号
(注8)週刊ポスト 2017年12月22日号