「え、逆走してきてる?」カーチェイス状態で並走の逆走車が迫ってきて…

――23年7月16日の午前0時過ぎ、栃木県の幹線道路を走行中に事故に遭ったということですが、その日はどんな予定だったのでしょうか。

キャンディー Ninjaはもともと兄のものだったので、そろそろ返却しなくちゃいけないタイミングだったんですけど、「その代わりに」と、栃木に住んでいる友だちが私にバイクを譲ってくれたんですね。

 ただ、そのバイクがKSRというミニバイクだったので高速に乗れず、片道3時間かけて私の家まで持ってきてくれたこともあって、私がその子を栃木まで送り届けた帰りだったんです。

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――お友だちを送った帰り道だったんですね。2台の車がカーチェイス状態で逆走してきて事故に遭ったということですが、すぐに異変に気が付きましたか。

キャンディー 深夜で周りに街灯もなく真っ暗だったんですけど、最初、向こうから光が見えたので、「対向車線のライトかな?」と思ったんです。でもやっぱり私の目の前に光があるので、「え、逆走してきてる?」と。

 それでなんとか避けようと思ったけど、2台とも並走してきていたので、間に逃げるしかないと思いました。

――カーチェイス状態で並走してくる2台の車の間に入ろうとしたと。

キャンディー もし私が乗っていたのが車だったら正面衝突して死んでいたと思うので、バイクだったのは不幸中の幸いだったかなと。

右脚を切断し、現在は義足をつけて生活している

バーンって吹っ飛ばされ、ざーっと地面を10秒間くらい滑った

――逆走車を認識して、「2台の間に入って逃げよう」と判断するまで、どれくらいの時間だったと思いますか。

キャンディー 「あ、光がある」って気づいた3秒後くらいには2台の車が目の前にきている感じだったので、逆走車のスピードは100キロは超えてたと思います。だから認識してすぐに「間に逃げなきゃ」って体が自然と動いていました。

――恐怖を感じる間もないというか。

キャンディー 恐怖は全然なかったですね。ただ「逃げなきゃ」ってだけで、とっさに真ん中に入ったけど避けきれず、2台のうちの1台と正面衝突しちゃったんですけど、むしろ恐怖を感じたのはそこからで。

 バーンって吹っ飛ばされた音がして、体感1秒ぐらい宙に浮いた後、ざーっと地面を10秒間くらい滑ったんです。

――車に当たった衝撃で吹き飛ばされて。

キャンディー そのときが一番怖かったです。ずっと地面を滑っていって全然止まらなくて。なにか鋭いものに刺さって死ぬんじゃないかと思いました。