「動揺して逃げちゃったのかな」事故当時から加害者を憎いと思わなかったワケ

――キャンディーさんは事故当時からずっと冷静かつ前向きですけど、「なんで私がこんな目に」みたいに思うことはなかったですか。

キャンディー 思うっちゃ思うけど、そんなに思わないというか(笑)。理不尽って世の中にあふれてるし、ここまで大事故じゃなくても、誰でもそういう目に遭うことはあるじゃないですか。

 病院に話を聞きに来た警察の人からも、「今はすごく加害者が憎いと思うんですけど」って言われたんですけど、「憎い」って感情もなくて。むしろ私が加害者の立場だったら、それこそ死にたくなるだろうなと思いました。

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――加害者は逆走しながらカーチェイスしてひき逃げしたということで、同情の余地もないように思うのですが……。

キャンディー 加害者も人を轢いたのは初めてでしょうし、動揺して逃げちゃったのかなと。私は看護師なので救命の対応もできますけど、普通の人だと難しいというのもわかりますし。

逆走者と衝突して右脚を失った(本人のXより引用)

事情聴取に来た刑事さんに「加害者の人は大丈夫ですか」と聞いたら…

――担当した刑事もキャンディーさんの反応に驚いていたのでは。

キャンディー 最初に刑事さんが事情聴取に来た時も、「思い出したくもないのにすみません」とか、「何年もこの仕事してるけど、被害者の方にどんな顔をして会えばいいのか、こればっかりは慣れない」みたいな感じで、気を遣ってくれているから前置きがめちゃくちゃ長くて(笑)。

 そんな中で私が、「加害者の人は大丈夫ですか」って聞いたから、「えーっ」って驚いちゃって。「俺の方が憎いわ」って、めっちゃ怒ってくれてました。

――加害者はその後見つかったのでしょうか。

キャンディー 私を轢いた人は、一旦は逃げたんですけど、その後逆走から順走に戻って現場で自首したそうです。カーチェイスの相手方だったもう一台については、容疑者はあがっているそうですが、ナンバープレートが偽造されていたみたいで、まだ特定には至ってないとのことでした。

 とはいえ、同情的だったのも裁判を傍聴するまででしたね。