2023年7月、栃木県の幹線道路をバイクで走行していた沖縄県出身の看護師・キャンディーさん(25)を、悲劇が襲った。22歳の時、カーチェイス状態で逆走してきた2台の車を避けきれず、衝突。右脚切断と右手多発開放骨折などの重傷を負ったキャンディーさんは一命を取り留めるも、退職を余儀なくされた。

 しかし、不屈の精神でリハビリをこなしたキャンディーさんは、骨頭壊死(骨に十分な血液が届かなくなり、骨の組織が壊れてしまう病気)のリスクを抱えながらも、事故から約1年半後、“義足の看護師”として職場復帰。現在、YouTubeなどでも情報発信をはじめたキャンディーさんに、事故当日の様子を振り返ってもらった。(全5回の1回目/2回目に続く)

キャンディーさん ©鈴木七絵/文藝春秋

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3月後半に沖縄から上京し、4月から就職…新生活直後のバイク事故

――キャンディーさんは沖縄生まれだそうですが、就職で関東の方に?

キャンディーさん(以下、キャンディー) 沖縄の大学を卒業した後、新卒で都内の病院に看護師として就職しました。それが3年前の2023年です。

――東京を選んだ理由は?

キャンディー 沖縄は給料が低いので、少しでも賃金の高いところで働きたいというのが一番で。

 それで、たまたまいい病院が東京に見つかって、遊ぶ場所もたくさんあるし、いいかなと思って出てきました。

――事故に遭ったのは2023年7月ということでしたが、新生活直後の事故だったんですね。

キャンディー そうですね。上京したのが3月後半で、スカイツリーとかいろんな観光地をめぐったりして遊んで、4月から就職、という感じでした。

兄から借りたカワサキの「Ninja」に乗っていた

――バイクはいつから乗ってたんですか。

キャンディー 大学生の時に免許をとりました。高校生の時、お兄ちゃんのバイクの後ろに乗せてもらったらめっちゃ楽しくて、それが乗りたいと思ったきっかけですね。

――バイクは何に乗っていたんですか。

キャンディー 兄が2台持っていて、そのうちの1台であるカワサキの「Ninja」をずっと借りていました。

――東京でもその愛車で走っていた?

キャンディー 7月にNinjaを持ってきてもらって、その後すぐに事故に遭ったんですけど(笑)。ただ、その短い間も仕事終わりには毎日乗って、一人で東京タワーに行ったりしてました。