「女を殺した。車に積んである」――警察署に自首してきた男の車から見つかったのは、切り刻まれ全裸にされた女子大生モデルの遺体だった。平成23年、愛知県で起きた惨劇。

 犯人は整体院を開く元服役囚、前科9犯人の男だった。なぜ残虐な方法で殺害しておきながら、自首したのか? なおプライバシー保護のため、登場人物はすべて仮名である。(全2回の1回目)

写真はイメージ ©getty

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「女を殺した。死体は車に積んである」

「何だって?」

 その事件は犯人の西森真次(当時45)が警察署に自首してきたことから発覚した。

 警察官が確認に行くと、シートを倒された助手席にバスタオルをかけられた若い女性が座らされていた。タオルを取った瞬間、想像を絶する遺体の惨状が目に飛び込んできた。

 女性は血まみれで全裸。乳房は切り取られ、腹部には26センチにわたる切り傷があり、腸が飛び出していた。性器も切り取られ、唇や舌も欠損。全身が枯葉や土砂だらけだった。

2人の関係

「彼女とはどういう関係だ、何があったんだ?」

「昨日、知り合ったばかり。モデル事務所から派遣してもらった。裸の写真を撮ろうとしたが、騒がれたので殺した。一度は山に捨てたが、誰かに見つかるといけないので回収した」

 車内に被害者の身分証の入った財布があったので、被害者は女子大生のA子さん(同21)と分かった。切り取った遺体の一部や被害者の衣類などは「山に捨てた」と供述した。西森はその場で警察に身柄を拘束された。