政界の裏話を詳報する名物連載「赤坂太郎」。今回は、高市政権による内閣改造を深掘りする(文中敬称略)。
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“裏金議員”初入閣の理由
高市は今回の人事で、自らに近い旧安倍派から、“裏金議員”を閣僚に登用した。しかし、中堅議員2人を初入閣させるだけにとどめている。総理周辺はこう解説する。
「いきなり旧安倍派の“5人衆”を重要閣僚に抜擢すれば、報道も大きくなり、批判の対象になるだろう。支持率の高いうちに、中堅2人の入閣で既成事実を作っておこうという高等戦術だ」
また、アンケート結果を基にしつつも、非主流派から“一本釣り”をして、楔を打ち込んでおくことも忘れていない。旧菅グループから藤井比早之を総務大臣に、旧二階派の武田良太グループからは細野豪志を復興大臣に、前総理大臣の石破茂周辺からは経産相の赤沢亮正を留任させるといった具合だ。
かつて「民主党のプリンス」と呼ばれた細野だが、紆余曲折の末、2019年に無所属のまま衆院の自民党会派に入ってから7年。自民党でも大臣の座に上り詰めた。細野は周辺にこう語る。
「高市総理から、『アンケートに書いてあった希望の役職なんだから一生懸命やって』と言われたらそれを信じて全力でやるしかないでしょう。アンケートは思いを伝えるため、何度も推敲して工夫して書いた。武田グループを分断する意図があったかどうかとか、正直全く分からないし、聞く気もない」
10月5日からの臨時国会では消費税減税と衆院の議員定数削減が焦点となる。しかし野党第一党の中道改革連合の分裂で、野党の細分化はさらに進んだ。一方で国民民主党は、政権との交渉で政策を実現する「対決より解決」路線を変えていない。野党がまとまって政権に対峙する状況が生まれにくくなっている。となると、高市の目が向く先は、国会よりも党内だ。


