消費税減税反対で結集するか
消費税減税を巡っては、石破、森山をはじめ、元デジタル相の河野太郎、元防衛相の稲田朋美、元経産相の小渕優子など、党内の有力議員が慎重な姿勢を表明している。こうした議員たちが、林芳正や石井準一らの下に結集すれば、高市にとって相当な脅威となりかねない。
石破は周辺にこう語っている。
「高市政権の方針に疑問を持つ議員たちが30人の塊を作れば、うねりを起こす核ができる。林さんが今回閣外に出たことで、旗が立てやすくなったんじゃないか」
一方の高市にとって頼みの綱は、支持率の高さだけだ。今の高支持率を維持して選挙で勝てるトップである限り、反高市派の求心力は高まらない。麻生と対立する武田は「来年のことは分からないが、1年後、林さんに求心力があるかどうかだ」と含みを持たせる。
内閣改造から3日が経った9月20日。さっそく林は高知に出向いた。石破政権で防衛相を務めた中谷元の国政報告会に出席して、ピアノの弾き語りを披露するなど、来年の総裁選をにらんだ全国行脚を再スタートさせた。集まった聴衆を前に林はこう宣言した。
「10年後、20年後の日本が良い方向に進んでいくために、やっていきたい」
高市と林が描く将来の日本の方向には大きな違いがある。林と石井を粛清した高市の独断が、吉と出るのか凶と出るのか、その答えは来年9月に明らかとなる。
※全文では、高市政権から放逐された自民党議員の動向をさらに伝えています。約4600字の全文は、月刊文藝春秋のウェブメディア『文藝春秋PLUS』と『文藝春秋』2026年11月号に掲載されています(赤坂太郎「林・石井を粛清した高市独裁の罠」)。
