数学教師から金融界に進出し、巨万の富を手にしたジェフリー・エプスタインが、各地で少女や若い女性をレイプし続けた史上最悪の性犯罪「エプスタイン事件」。そのエプスタインは、2019年8月10日、勾留中の拘置所で「不審な死」を遂げているのが発見された。

 欠落した監視カメラの映像、謎の多い当日夜の刑務官、そして遺書に残された言葉……。多くの疑惑が渦巻く史上最悪の性犯罪者・エプスタインの死について、在米ライター・堂本かおる氏​による『エプスタイン事件 世紀の暗黒スキャンダルの全貌』より、一部を抜粋して紹介する。

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司法省が公開したビデオ映像

当日の刑務官の口座に大金が…

 当日の刑務官だったトヴァ・ノエルは2026年5月に下院の監視委員会に召喚され、証言をおこなっている。

 ノエルはエプスタインが死亡した夜に定期的におこなうはずだった、職務義務の巡回と点呼を怠ったことは認めたものの、エプスタインの死には一切関わっていないと述べた。

 委員会では、ノエルの口座への入金も指摘された。ノエルは2018年4月から12回にわたって銀行に預金をしており、最後の預金はエプスタインの死の10日前、5000ドルもの大金だった。

 ノエルは自身の持ち金を自身の口座に入金しただけで、エプスタインおよび関連する者からの支払いは受けていないと答えている。

検索履歴に残された不穏な文字

 また、10日の午前5時には刑務官デスクにあるコンピュータで何者かが「エプスタインの刑務所での最新情報」をグーグル検索していたが、ノエルはこれも覚えていないとしている。

 ノエルともう一人の刑務官は、巡回を行わずにインターネットの閲覧をしたり、睡眠をとったりしていたとして告発された。その後、辞職はしたものの刑罰は免れている。