――ほかに、雛形さん自身から希望を出した部分はありますか?

雛形 全体の雰囲気からですね。無理をしすぎていない、結構ナチュラルな感じでと伝えました。昔は、たぶん根拠のない自信に満ちあふれていたんです(笑)。勢いもあったし「ちょっとかっこよく撮れたらいいな」「大人っぽく撮れたらいいな」ぐらいしか考えていなかった。

 今回は「こういう柔らかい表情も撮れたほうがいいな」とか「素の部分が出たほうがいいな」とか、あまり作り込んでいないものにしたいと思ってました。

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 撮影前にはボディメイクにも取り組んだので「こんな年齢の重ね方ができたら楽しそうだな」と思ってもらえるようなものがたくさん詰まった一冊になればいいなと思って作りました。

写真集『三原色』(主婦と生活社)

かなり攻めたカットも披露、有名な「ひなポーズ」は…

――今回の写真集では笑顔が印象的だったのですが、10代の頃にグラビアをされている際は笑顔の写真が少なかった印象があります。

雛形 グラビアでも最初は笑顔もあったんですけど「笑顔じゃないほうがいい」とみんなが褒めてくれて、そっちのほうがいいんだなとなっていったんだと思います。ちょっと大人っぽく、かっこよく見えることへの憧れもあっただろうし、そこに変な自信もあったのかな。

 でも今はいろいろな経験をして、年齢も重ねて、いろいろな自分がいる。それを見せられる自信にもなっているので、あまりフィルターをかけないで全部見せています。

――昔は上目遣いの写真も多かったですよね。

雛形 ほかの写真も撮っているはずなんですけど、結局選ばれるのがそういう写真になって。それだけイメージもあったんだろうし、求められるものでもあったのかなと思います。

 でも、その時期は10代で終わってしまう。同じものを続けるというより、そこから自分は絶対に変わってきている。変わってきた自分もすごく好きだし、「それだけじゃない」というものを自信を持って見せたい。「こんな自分もどうですか」という感じですね。

――バストトップが透けている、かなり攻めたカットもあります。そこまで挑戦しようと思った理由は?

雛形 どうせだったら、今までとは本当に違うものにしたいというのがありました。もちろんランジェリーや水着は今までやっていなかったものではないので、それで今の自分を表現するというのもありますけれども、本当に今までやっていなかったことにも挑戦できたらなと思ってやりました。

©志水隆/文藝春秋

 それを預けてもいいと思えるスタッフだったし、きっときれいに撮ってくれるだろうという信頼もありました。だったら、自分が今できる最大限のことをやりたいと思ってチャレンジしました。

――雛形さんといえば「ひなポーズ」も有名ですが、今回も撮ったんですか?

雛形 「ザ・ひなポーズ」みたいなものは撮っていないんです。そもそも「ひなポーズ」って後から言われ始めたもので、当時「ひなポーズをやってください」と言われたことはなかったんです。

 変形水着で少し前かがみになっている写真が全部そう言われていたというか。それが表紙に使われたり、文字が乗ったりするものが多かったので、印象に残ったんだと思います。