容器の中に“ヤクルト色のドロドロした脂肪”が…

 今までいろんな手術を受けましたが、このときが一番痛かったですね。

 脂肪吸引は痛い、辛いで有名なので覚悟していたんですけど、遥かに想像の上をいく痛みでした。たとえるならまるでオーブンで焼かれているような、ベリベリベリベリベリ!って音が聞こえるような痛みです。

 私、3キロも脂肪が取れたんです。結構多いほうなんですって。術後に見せてもらったら、バケツみたいな大きなビーカー2つにヤクルト色をしたドロドロの液体が入っていました。抜かれた痕がまたすごい。まるでバイクで轢き逃げされたみたいなアザですよ。

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 そのあまりの凄まじさにまず口をついて出た言葉は「これ、本当に治るのかなぁ」でした。

 2週間は要介護レベルで、トイレに立つのに20分かかりました。起き上がるのも歩くのも、すべてが超絶に痛かったです。

 脂肪を抜いたあとは形を整えるために専用のコルセットをつけなくてはなりません。まるで苦行だけど、みんなが服を着てる前で一人裸で立たされるあの屈辱と比べたら、こちらのほうが何万倍もマシだと思いました。

 体の痛みなんていくらでも耐えてやるよ、そう思いました。

股間が真っ黒、お腹はカチンカチンに

 お腹の内出血はどんどん移動して、お股が真っ黒になりました。写真撮っとけばよかったな。

 1カ月後にはその黒い色が膝まで落ちてきてどうなることかと思ったけど、人間の体って不思議です。ちゃんと綺麗になりました。 

 肝心のお腹は拘縮して亀の甲羅みたいに硬くカチンカチンになりました。それをお風呂上がりにマッサージしてほぐさなきゃならないんです。ほぐすと1枚の甲羅が2枚に割れて、さらに4枚、8枚と割れて分裂していき……根気よくマッサージを続けたら、最後にはパズルのピースのように小さくなって消えていきました。

 ちなみに脂肪吸引したあと、再びそこが太ると硬くなってメカのようになりもう戻らないって都市伝説があるんですって? そんなことはありませんよ。

 痛みは半年も続きました。そしてようやく、引き締まったお腹と滑らかにくびれたウエストが手に入りました。我慢してよかった。結果は大満足です。

写真はイメージ ©Hakase/イメージマート

 そしてVANQUISHの社長やスタッフにはとてもよくしてもらったけれど、アパレルのバイトではどうしても必要なお金を稼げなくて、私は知り合いの紹介で六本木の高級クラブでホステスとして働くことを決めました。

 自分はキャバ嬢の経験があるといっても所詮腰かけで、水商売の世界のルールをほとんど知らなかった。どうせやるなら今度はしっかりしたママのいる店でノウハウを教えてもらい、一から学ぼうと思ったんです。

 将来はまだ漠然としたままだったけど、何をするにもとにかくお金が必要だということを不二子ちゃんのようにくびれたウエストを撫でながらまざまざと感じていました。

 私にはルパンがいませんでしたから、自分でつかみに行かなきゃ世の中、何も始まらないのです。

次の記事に続く 「ママ、この傷どうしたの?」プールで息子に豊胸の傷あとを指さされても…整形に145万円かけた元グラドルが「やってよかった」と言い切るワケ

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