Appleから新しく登場した「iPhone Xs Max」は、iPhone史上、もっとも画面サイズの大きいモデルです。従来のiPhone 8 Plusと同等のボディサイズでありながら、上下左右の縁がほとんどない、いわゆるベゼルレスデザインの採用で、画面サイズは5.5型から6.5型へと拡大しており、情報量の多さは圧倒的です。
保証サービスをつけると価格は15万円を超える場合もあるなど、スマホとしてはとびきり高額ですが、日本国内では同時発売の5.8型モデル「iPhone Xs」が量販店で潤沢な在庫がある中、この「iPhone Xs Max」はしばらく品切れ状態が続いたことからも、人気のほどがうかがえます。
新型のXs、Xs Maxでしか使えない機能も
この「iPhone Xs Max」に搭載されている新しいOS「iOS 12」は、従来のiPhoneの多くの機種でもアップデートすれば利用できますが、従来のiPhoneではすべての機能が使えるわけではなく、新しい「iPhone Xs Max」および同時発売の「iPhone Xs」でしか使えない機能も多くあります。今回は「iPhone Xs Max」を購入したらぜひ使ってみたい、iOS 12の新機能・アプリを3つ紹介します。
(1)“撮影後に”背景をぼかせる「ポートレートモード」
ひとつは、カメラ機能で追加された「ポートレートモード」です。これはiPhone Xs Maxのデュアルカメラを使い、被写体をその奥行き(深度マップ)とともに記録し、撮影後に背景をぼかすなどの加工が可能になるというものです。
美しいポートレート風の写真を手軽に作成することができるこの機能は、デュアルレンズでない従来のiPhoneにiOS 12を導入しても、残念ながら利用できません。「iPhone Xs Max」もしくは同時発売の「iPhone Xs」のみで使える機能です。
使い方は簡単で、撮影モードを「ポートレート」に設定して普段通り撮影を行った後、編集画面を開くと、画面の下にf値を変更できるスライダーが表示されますので、プレビューを見ながらそれを操作するだけです。これにより、写真の背後を自由自在にぼかすことができます。
撮影時ではなく、撮影後に自由に変更できる点がまさに革命的なこの機能、記録された奥行きの情報をもとに加工が行われるため、画像処理ソフトを使って平面の写真を加工した時のような作り物感がないことが特徴です。草木や花などの静物や、人物を撮影する場合にぜひ使ってみたい機能といえます。