「フードテック」なる言葉をご存知でしょうか。これはフード(食品)とテクノロジーを組み合わせた造語で、食品生産や調理、流通などにIT技術を取り入れて革新をはかったものです。金融業界におけるフィンテックのようなもので、わかりやすく言うならば「食のIT革命」といったところでしょうか。
ダイエット食ではありません
そんなフードテックの最たる例として挙げられるのが「完全食」です。これは、人間が1日に摂取すべき栄養素を分析し、それをパウダーなどの形に置き換えたものです。これを水などに溶かして飲めば、従来の食事が不要になるというわけです。
いわゆるダイエット食とは異なり、これ単体で栄養をバランスよく摂取することを目的としていて、食生活の偏りを是正するのにも役立つほか、忙しい時でも調理や後片付けの手間がかからないため、仕事が忙しくついつい昼食を抜いてしまっていた……といった生活に陥りがちなビジネスパーソンにもぴったりです。
そんな完全食は国内でも複数の製品が流通していますが、なかでも知名度が高いのが、今回紹介する「COMP」です。どのような摂取方法なのか、実際の食生活に組み入れるならばどんな形が望ましいのか、およそ3ヶ月にわたって試してみました。
「パウダー」「グミ」「ドリンク」の3タイプ
「COMP」は、好きな飲料に溶かして飲めるパウダータイプのほかに、固形で手軽につまめるグミタイプ、さらにそのまま飲めるドリンクタイプも販売されています。1食に必要な量は年齢や運動量によっても異なりますが、筆者(30-49歳、運動量=普通)の場合、パウダー(96g)やグミ(105g=約40粒)だと約2袋となるようです。