結婚式のスーツはサイズがなくてフルオーダー

――19歳の時に結婚されたそうですね。

のぶパンツ はい、もうこの人しかいないと思ってたんで。でも、結婚式の準備は本当に大変でした。特にスーツがほんまに困りましたね。自分の体のサイズになると、大人向けのデザインのスーツが既製品ではどこにもなかったんですよ。京阪百貨店に行って、フォーマルウェア売り場の人に「この体のサイズで結婚式で着られるスーツありませんか」って聞いたら、七五三用の半ズボンが出てきて。

 大人だと思ってなかったみたいで、「いやいや、短パンはさすがにあかんすよ」ってツッコミを入れたんですけど、そのお店の方がすごく親身になってくれて、結局「それなら作りましょう」と特注で仕立ててくれることになったんです。採寸から生地選びまで、初めての経験で楽しかったですね。結果的に、世界に一着だけの、自分の体にぴったりのスーツができて、全然問題なかったですよ。トラブルも笑って済ましてしまうんで、僕らはそういうのは気にしないんです(笑)。

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――写真撮影のときはどうされたんですか。

のぶパンツ 写真撮影のときに、ベテランっぽいカメラマンさんから「うーん、旦那さんが低いのは絵面的に変なので、この台に乗ってもらっていいですか」って、木箱みたいなのを持ってこられて。まあ仕方ないなと思って、「台が写真に写らないように撮ってくれるならいいですよ」って約束したのに、出来上がった写真を見たら、足元にがっつり木箱が写っとったんですよ(笑)。これはもうわざとやろって。

結婚した時のお二人 のぶパンツさんは台に登っている

たえちゃん そうやったよね(笑)。アルバムを見るたびに笑っちゃう。だけど、いい思い出です。

のぶパンツ 誓いのキスのときは、さすがに台は使えないので、僕が式場の椅子の上に乗りました。たえちゃんが腰を大きくかがめるっていうのじゃなくて、僕が上がる方を選びました。参列してくれた家族はみんな爆笑してましたね。

――「逆身長差」のカップルや夫婦って、差の大小は別として珍しくはなさそうですが。

のぶパンツ そうですね。ただ、今みたいにSNSで「#逆身長差カップル」みたいなハッシュタグがあって、それが一つの個性として認知されている時代ではなかったので、やっぱり「男が小さいのは絵面的に変」って判断されてしまうところはあって。でも、僕らはそれを悲観するんじゃなくて、全部ネタにして楽しんでました。今となってはもう全部が笑い話ですね。

 

たえちゃん ご近所付き合いでも面白いことがありました。今の家に引っ越してきて3、4年ぐらいは、私がシングルマザーだと思われてたみたいで。すごく良くしてくれるおばちゃんがいたんですけど、ある日「お宅のところ、お父さんを1回も見たことないけど何してはる人なんですか」って心配そうに聞いてきて。そのとき、たまたま主人が私の横にいたんですよ(笑)。

のぶパンツ 僕のことは、「めちゃめちゃ面倒見のいい長男やと思ってた」って言われました(笑)。「ウソ? いつも一緒にいるこの子は長男くんでしょ?」って。その場で「僕が夫です」って自己紹介したら、おばちゃん、腰抜かしてましたね(笑)。

 地元とかじゃそんな感じだったんですけど、働くようになってから背のことを言われるようになって。それで僕は双極性障害になってしまうんですけど。

次の記事に続く 《身長差34cm》「親がこれじゃ子どもがかわいそう」138cmの夫が建築現場で言われ続けた差別と暴言…172cmの妻が明かす、身長が原因で病んでしまった過去

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