田舎町のビーチで夏のバイトに就いた16歳少女が、勤務開始直後に突如姿を消した。前日に母親が目撃していた不審な白い車の男。

 平成12年にアメリカを震撼させた事件の発端を、鉄人社の新刊『知ったら最後、夜眠れなくなる 世界の未解決ミステリー68』より一部抜粋してお届けする。(全2回の1回目)

写真はイメージ ©getty

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 2000年6月27日午前9時55分ごろ、米マサチューセッツ州中部のウォーレンに住む女子高生モリー・ビッシュ(当時16歳)は母親マギ(小学校教師)の車で地元のコミンズ池に到着した。水泳の腕を活かした夏のアルバイトとして、コミンズ池の小さなビーチのライフガードの任務に就くためだ。

 マギは娘を池の駐車場に降ろし、去る前に周囲を一瞥する。前日の6月26日、ここで不審な白いセダンに1人で座る男を目撃していた。髭を生やし、タバコをくゆらせる45~55歳の白人男性。モリーは「ただの釣り人よ」と笑い飛ばしたが、母親の勘でその場に20分ほど待機し、車が立ち去るのを見届けた。

 どうやら今日はいないようだ。マギは安心して車を出す。が、後の目撃証言によれば、母と娘の到着直前に似たような白い車が駐車場に停まっていたそうだ。

娘はどこへ

 ビーチを訪れた人々が、いつも監視所の椅子に座っているモリーの姿がないことに気づいたのは10時20分ごろだ。

 サンダルが砂の上に脱ぎ捨てられ、救急キットが開けられたまま。後に警察が監視カメラを確認したところ、午前10時3分の時点で空席の椅子が映っていたことから、彼女は仕事を始めてすぐに姿を消した可能性が高いことがわかった。