モテる極道が心奪われたのは、階段で倒れたホステスだった――。女性に不自由せず遊ぶ日々を送っていた男が、不器用なトラブルをきっかけに出会い、遊園地デートを重ねて「彼女とだけは違う」と結婚を決意する。
知られざる「極道の恋愛事情」とは? NPO法人代表として「生き直し」の道を歩む佐藤智明氏の新刊『先生は、元極道』(彩図社)より一部抜粋してお届けする。(全3回の2回目)
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妻との出会い
僕はどちらかと言えばモテる方だったので、女性に不自由することはなく、付き合っている女性が何人かいました。
そんな中、僕は特別なひとりの女性と出会います。
馴れ初めは、僕がまだ部屋住みをしているころでした。
ある日、本部の責任者の先輩と2人で飲みに行きました。
酔っ払ったホステスが階段で足を滑らせ…
ホステスのいる店でひとしきり飲んで、会計を済ませて帰ろうとしたときです。僕についてくれたホステスが見送りに来てくれたのですが、酔っ払っていたのか、急な階段で足を滑らせ、タクシーに顔を打ち付けて倒れてしまったのです。
慌てて駆け寄ると、打ちどころが良かったのか、ケガもなく大丈夫とのことだったので、その場はお店のマネージャーに任せて僕と先輩はそのまま帰りました。
明けて次の日。
あの子は大丈夫だっただろうかと、昨日のことが妙に気になります。
そこで店に電話をしてみると、やっぱりあの子は休んでいるといいます。
あの子が階段で足を滑らせたのは、たくさんお酒を飲ませた僕らにも責任があるはず。そう思うと申し訳ない気分になり、ケガの状態が知りたいので電話が欲しいとお店のマネージャーに伝えました。
