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おかんの名推理
「あんた、銭形平次が拾いに行ってるんと思ってるんと違う?」
確かにそう思ってた。
「じゃ、誰が拾いに行くんやな?」
その時、おかんは勝ち誇ったように、「あんた、テレビよう見てへんから知らんのや。拾いに行くんは、子分のガラッ八に決まってるがな!」と、言った。
友達の間でお金を拾うのがちょっとしたブームになったのもこの頃である。
まだ、アスファルト道路も少なかった時代。何故か砂利道にはよく硬貨が落ちていて、僕たちは学校の帰り、下を向きながら歩いた。1円、5円、10円、流石に100円玉を拾った奴はいなかったが、捜索範囲は広がっていった。
ある日、神社の裏道で、友達が硬貨より貴重なものを拾い、奪い合いになったことがある。
“男だったぁーらぁー、ひとつにかけるぅ~♫”
それは、かなりえげつないエロ本だった。
(歌詞引用『銭形平次』作詞:関沢新一 作曲:安藤実親)
