年間70本以上のライブをこなしながら、野球解説者だけでなく、大学院生としても活動――。結成30年を超えるファンクバンド「SCOOBIE DO(スクービードゥー)」のドラマーであるオカモト“MOBY”タクヤ(50)は今春、法政大学の大学院に入学した。

 近年はメジャーリーグ中継の解説者としても活躍しているだけに、大学院では「ベースボールと音楽で紐解くアメリカ」について研究するという。

 しかし、音楽活動と野球解説、そして大学院生活という「三足のわらじ」をどのように両立させているのか? 超多忙な生活の実態と、新たな挑戦への思いを聞いた。(全2回の1回目)

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ドラマーのオカモト“MOBY”タクヤさん ©山元茂樹/文藝春秋

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50歳目前でなぜ大学院生に?

──なぜ50歳目前で再び学生生活を送ることに決めたのでしょうか?

オカモト“MOBY”タクヤ(以下、MOBY) メジャーリーグ好きが高じて、この頃は試合中継の解説のお仕事をさせていただき、2022年には、『ベースボール・イズ・ミュージック!』(左右社)という著書も出すことができました。音楽という観点から各チームの歴史などメジャーリーグについて語った本なんですが、自分で書いてみて、「これほぼ研究書だな!」と感じたんですよね。

 執筆にあたって調べ物をする時間も楽しくて、大学院入学というのが選択肢として頭の中にずっとありました。で、しばらく準備して今春ついに入学したという感じです。

──準備とは具体的にどんなことを?

MOBY 実は大学院に入るにあたって、2、3年ほど準備していたんですよ。2024年1月にはイギリスのリヴァプールに語学留学をしました。あとは昨秋、科目等履修生として法政大学大学院の講義を受けていました。科目等履修生というのは、好きな授業を1コマから選んで履修できる制度のことです。

 それでお試し的に学生生活を送り、大きな問題がないかチェックしつつ、社会人入試を受けて正式に大学院に入学しました。

──MOBYさんは早稲田大学出身ですよね。なぜ新たな学び舎に法政大学を選んだのでしょうか?