ステージ4の悪性リンパ腫から「完全寛解」へ。元フジテレビアナウンサーの笠井信輔氏は、医師から「データから見て笠井さんの体にがん細胞はありません」と告げられた瞬間を、著書『生きる力 がん寛解までの記録』(角川新書)で振り返っている。
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実は寛解の前に、ちょっとした“失敗”があった。退院から20日後、PET検査の結果が出る日の午前中に、笠井氏は「今日午後、『寛解』か『治療続行』かの診断がくだります」とブログで予告していたのだ。根拠はないものの、「寛解」をもらえる自信があったと当時を振り返る。ところが診断は「100点ではないけれど、90点以上」。腰のあたりに怪しい病変のようなものがあり、判断に時間がかかるというのだ。さらに医師からは、ブログについて「ああいうことは書かない方がいいですね」と忠告が与えられた。
意気消沈する笠井氏の横で、妻は医師とブログでの発表方法を相談し始めた。その様子は、まるで芸能プロダクションの社長がタレントの診断結果の発表を話し合っているかのようだったという。病院を出て「いろいろごめんね」と謝る夫に、妻は「まあ、ドラマチックになったと思えばいいんじゃない」と笑って返した。
