完全寛解を告げられた瞬間

 2週間後、詳しい解析の結果、影はがん由来ではないと判断された。「完全寛解です」と告げられた笠井氏は、「やったーーーーーーーーっ!」と叫び、その場の全員とハイタッチしたいほどの感情があふれたという。ただ、いつも家族に「うるさい」と怒られるため、かなり控えめに喜んだそうだ。

 妻と長男は泣いているだろうと振り返ると、2人とも普通。長男は黙って笑顔を見せ、妻は「絶対に大丈夫と思ってたから」と軽やかに返すだけだった。拍子抜けした笠井氏の心を揺さぶったのは、帰りの車から電話をかけた高校生の三男だった。「ほんとに!? ほんとに! 良かったああ」と興奮し、最後には「ありがとう」と言ってくれたのだ。普段はあまり多くを語らない子だけに、笠井氏は涙が出そうになったと明かす。

闘病中の笠井氏 写真はインスタグラムより

 しかし、家族の優しさはずっと続いたわけではない。元気を取り戻すにつれて働き詰めだった“昔の自分”に戻りつつある笠井氏に、妻は「あれだけの大変な体験をして、それでもあなたは元の笠井信輔に戻ってしまうのですか?」と問いかける。この鋭い一言が、“モーレツ”局アナとして生きてきた彼の人生観をどう変えたのか。

最初から記事を読む 「そんなのウソよ」泣き崩れる夫に妻が一言…がん告知を受けた元フジ笠井信輔アナ(当時56)を救った“意外な言葉”とは

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