「中学の頃、ヤンキーがプロレスごっこをやるとき家に呼ばれて実況をさせられていました。布団を敷いたリングの上でブレーンバスターとか本格的な技が出るんですよ(笑)」
プロレス実況の第一人者であり、バラエティ番組やラジオなどでも活躍しているフリーアナウンサーの清野茂樹さんが書籍『コブラツイストに愛をこめて』を上梓した。棚橋弘至さん、オカダ・カズチカさんら人気レスラーの裏話から実況アナになる方法まで、清野さんにしか書けないエピソードが満載だ。
「実況アナを目指したのは、小学生のとき、当時プロレスの実況で大人気だった古舘伊知郎さんに憧れたからです。古舘さんの実況をノートに書きとめて暗記していました」
就職した広島のFM局を辞めて上京、フリーアナになったのも、局アナを辞めた古舘さんと同じ道を歩むため。古舘さんについては、本の一章を丸々使って熱い思いを綴っている。カバーにはコブラツイストをかけている清野さんの人形が。こちらは、獣神サンダー・ライガーさんが粘土で作ってくれた作品なのだとか。
「実況のノリで、脳に浮かんだ言葉を勢いよく書いて一冊にまとめました。プロレスを知らない人にも楽しんでいただけるとうれしいです」