中学選抜には3年連続で東京都代表に

――中学生になると男子の部、女子の部に分かれて行われる全国中学生選抜将棋選手権大会(中学選抜)があります。在学都道府県の予選大会に出るルールなので、神奈川から東京の中学に通っていた宮澤先生は東京都予選に出たのですよね。

宮澤 そうです。3年連続で東京都代表になって、毎年山形県天童市の「ほほえみの宿 滝の湯」で行われる全国大会に出場しました。1年生ではベスト8で同学年の和田はな女流初段に負け、2年生ではベスト4でやはり同学年の今井絢女流初段に負けて3位でした。

女子アマ世代筆頭の活躍をしていた今井絢女流初段と中学生選抜全国大会で対戦。宮澤女流二段が負けて3位だった(写真提供 宮澤春彦さん)

 今井さんは私と同学年筆頭の強い女の子で小学生駒姫名人戦、中学選抜女子の部の両方で連覇して私よりかなり上でした。3位は当時の私としては上出来で、頑張れば来年は優勝できるかもしれないと自信になりました。将棋に力を入れるようになり、研修会のクラスを1年でD2からC1に上げることができました。

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――そして中3で優勝できたのですね。

宮澤 はい。初めての大きな大会での優勝で嬉しかったです。今井さんは奨励会に入って大会に出られなくなり、決勝では2学年下の野原未蘭女流二段に必敗のところ、野原さんの時間が切れて転がり込んできた優勝ではあったのですが。

――詰みを確認しようと考えたら時間が切れて負けてしまったと野原女流二段のインタビューでうかがいました。優勝したときは1回戦から水町みゆ女流初段(同学年)、崎原知宙女流1級(同学年)、磯谷祐維女流二段(1学年下)、野原女流二段と破って、全員女流棋士になっています。

宮澤 水町さんとはそのとき初対面で、面白い子だなと思いました。崎原女流1級は最近、東京に移籍してVS(1対1の練習対局)をしています。他にも、同学年で中高の全国大会でよく一緒になった礒谷真帆女流二段、和田はな女流初段ともVSの機会があります。

中1の中学生選抜全国大会で。同学年の和田はな女流初段と対戦(写真提供 宮澤春彦さん)

高校将棋選手権の女子の部では高2、高3で連覇

――高校将棋選手権の女子の部では高2、高3で連覇しています。

宮澤 それもすごく自信になりました。将棋部がない学校だったので、引率の教員はいなくて、両親にきてもらいました(今は、教員の引率が必須になりつつあり、学校の協力がないと出場が難しくなっている)。高2の高校新人戦(男子、女子に分かれての個人戦)が岡山県玉野市であり、前日に倉敷観光をして大山名人記念館にも行きました。将棋のまちでもある倉敷で今回、タイトル戦を戦えるのは嬉しいし楽しみです。

――高校選手権女子の部で優勝すると男女混合全国大会の高校竜王戦に出られます。高3の高校竜王戦では決勝トーナメント1回戦で高校選手権男子の部優勝者に勝って話題になりました。

宮澤 その時は研修会も休会し、将棋より受験準備に時間を割いていたので、そこまで記憶に残ることではなかったというか……。やはり、自分が努力してその成果が出たときのほうが充実感があります。

 大学受験はAO入試で全国優勝の実績もアピールして中央大学法学部政治学科に合格しました。