今年もハロウィーンがやってきた。

 2026年10月31日は土曜日。ハロウィーン当日が土曜日と重なるのは、コロナ禍のさなかだった2020年以来、6年ぶりだ。渋谷区は「GOODBYE BAD HALLOWEEN」を合言葉に、今年も厳戒態勢を敷いた。

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 仮装した若者が路上に集い、見知らぬ者同士で写真を撮り合う。渋谷は、日本におけるハロウィーンの楽しみ方のひとつを築いた街でもある。規制の網が幾重にもかかるなか、今年の渋谷はどんなハロウィーンの夜を迎えたのか。

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始まりは原宿の雑貨店から

 日本でハロウィーンが催しとして姿を見せたのは1983年、原宿のキデイランドが販売促進の一環として、表参道で仮装パレードを開いたのが最初だという。1997年には東京ディズニーランドがハロウィーンのプログラムを始め、同じ年に川崎駅前で「カワサキハロウィン」のパレードもスタートした。テーマパークと商店街が、子どもの行事だったハロウィーンを、大人が仮装して楽しむ日に変えていった。

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 そうした流れが、主催者のいない“路上の祭り”として花開いたのが渋谷のハロウィーンだ。2010年代に入ると、ハチ公前やセンター街に仮装した若者が自然発生的に集まるようになった。見知らぬ者同士が写真を撮り合う光景はテレビやSNSで広まり、海外からも注目を集めた。

「来ないでほしい」とまで言わせた熱狂

 だが熱狂は、路上飲酒やごみ、痴漢や暴行といったトラブルも連れてきた。象徴的だったのが2018年、センター街で群衆が軽トラックを横転させた事件だ。渋谷区は翌2019年に条例を定め、ハロウィーン時期の駅周辺での夜間の路上飲酒を禁じた。

 2022年に韓国・梨泰院で雑踏事故が起きると、区の姿勢はさらに硬くなる。2023年、長谷部健区長は「渋谷はハロウィーンイベントの会場ではありません」と世界に向けて発信し、ハチ公前を封鎖。この年のピーク時の来街者は、予想の6万人に対して1万5000人にとどまった。

 2024年10月からは、渋谷駅周辺での18時から翌朝5時までの路上飲酒が、ハロウィーン期間に限らず通年で禁止されている。

 規制が強まるにつれ、ハロウィーンの人波は渋谷の外へと広がり、各区が対応を迫られている。

 池袋では、豊島区と企業が組む「池袋ハロウィンコスプレフェス」が今年も30日から3日間の日程で開かれている。約400人のコスプレイヤーが大通りを練り歩くパレードも組まれ、昨年は3日間で16万1000人が訪れた。主催者がいて、参加ルールもある“管理されたハロウィーン”だ。新宿区も歌舞伎町周辺でハロウィーン期間中の路上飲酒を規制し、警戒を強めた。