「GOODBYE BAD HALLOWEEN」――今年の渋谷
そして渋谷。区は今年も30日、31日の2日間にわたって対策を講じた。警備員は30日夜に約60人、31日夜に約125人を配置。ハチ公像は30日早朝から仮囲いで覆われ、31日夜は周辺62店舗に酒類の販売自粛を要請した。駅前の喫煙所は閉鎖され、電動キックボードの一部ポートも止まった。今年6月からは、ごみのポイ捨てに2000円の過料も科されている。
区はハロウィーン対策として、今年度予算に約7400万円を計上した。ただ長谷部区長は9月の会見で、観光客を迎える街として「来るな」とは言いたくないと語り、楽しむなら商店街や屋内のイベントで、と呼びかけている。2023年の「来ないで」から、「迷惑はやめて」へ。区のメッセージは少しずつ変わってきた。
「子どもとコミュニケーションが取れたら」
31日19時ごろ、取材班が渋谷に着くと、ここ数年とは明らかに人波の大きさが違った。スクランブル交差点周辺では警察の交通規制が敷かれ、センター街の中にも規制がかかる。
「立ち止まらずにお願いします」
警備員の声が絶え間なく響いていた。
まず目に留まったのは、白いおばけだった。絵本『ねないこだれだ』に出てくるおばけの仮装で、渋谷に来ていた子どもと並んで写真に収まっている。
「子どもと一緒にコミュニケーションが取れたら楽しいなと思って」
着いたのは1時間ほど前。その時は「全然人がいなかった」という。仮装して渋谷に来るようになったのは、コロナ禍が明けかけた3年前から。昨年については「(今日とは違って)人がほとんどいなかったですね」と振り返った。
渋谷のハロウィーンに10年ほど通っているという常連は、「楽しみは、写真を撮られること」だといい、実際、彼らに対して写真撮影の許可を求める人はあとを絶たなかった。


