――その後は「グラビアクイーン」と呼ばれるなど活躍されます。ヌードになったことについてご両親は知っていたのですか。
小松 地元の本屋さんで私のヌードが載っている本を近所の方が見つけて、母に伝わったようです。母から電話が来て「大丈夫なの?」と心配されました。騙されているんじゃないかと思ったんでしょうね。でも母は私のことは信用してくれていて「大丈夫だよ」と答えました。ちょうど映画のオーディションにも受かっていたので、女優として仕事をしていると説明しました。
――仕事は順調だった一方、事務所から給料はほぼもらえてなかったそうですね。
小松 忙しくても給料は月3万円でした。大学に行っていたから撮影は週末や長い休みが中心で、平日は授業の後にクリーニング店やドラッグストアでアルバイトしていたんです。ドラッグストアでは「店長やらない?」と言われたこともあります(笑)。真面目に働いていたので。
――それでも映画にも出演するようになって、少しずつ女優の道が開けてきた感覚はあったのですか。
小松 そうですね。映画のオーディションに受かって高校生の役を演じたり、その後はVシネマの仕事が増えたりしました。濡れ場のある作品もありましたけど、自分が主演することもあったし、映画で必要な表現だと理解して、納得して出演していました。
AV撮影と知らずに行った現場でスタッフさんが「帰った方がいいよ」と…
――ところが、事務所を移る際に大きなトラブルが起きた。
小松 最初の事務所から、別の事務所に移ったんです。その事務所は私をAVに出演させることを考えていたようで、私が知らない間にAVのビデオ会社と契約を結んでいたんです。
――恐ろしいですね。小松さんは撮影現場にも行ったそうですね。
小松 はい。現場で「2話分を撮ります」と言われて渡された台本が、びっくりするぐらいペラペラに薄かったんです。「30分以上ある作品なのに、これだけ?」と思いました。でも最初は普通にお芝居の場面から撮影していたので、真面目に演じていました。
――いつ異変を感じたのですか。
小松 初日の終盤に「今日は濡れ場のシーンが一つあります」と言われて、少しおかしいなと思いました。ただ、それまで私が出演してきた作品と同じような撮り方だったので、その日は撮影を終えて帰ったんです。
翌日、現場に行ったとき、あるスタッフの方が「帰った方がいいよ」と教えてくれて。前日に私が監督やプロデューサーと話している様子から、私が何も知らずにAVの現場に来ていると感じたのだと思います。その人が知らせてくれなければ、どうなっていたかわからない。本当にありがたかったです。
