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乳がん闘病中の矢方美紀(26)が語る「放射線治療は、午後から仕事に行けます」

元SKE48メンバー矢方美紀インタビュー #3

2018/11/20

「今はオーディションに向けてがんばっています」

──矢方さんが病気について発信されたのをきっかけに、検診に行ったり、がん保険について考えたりするようになった方も多いと思います。

矢方 『ちびまる子ちゃん』のさくらももこさんや、樹木希林さんなど、乳がんで亡くなる方が相次いだので、「乳がん=亡くなる」というイメージを持たれた方もいると思うんですけど、乳がんは早期発見・早期治療ができる数少ないがんなので、私の経験を聞いて、少しでもセルフチェックや検診、保険などに興味を持ってくれる方が増えたらいいなと思います。

 

──声優やナレーションのお仕事も、本格的に動き始めているとお聞きしました。

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矢方 8月に『鈴鹿8耐ドキュメント』(CBCテレビ)という番組でナレーションをさせてもらったのですが、挫折を乗り超えバイクで頂点を目指すライダーのドキュメンタリーで、「矢方さんにしかできない」と名指しでオファーをいただいたのは、すごく嬉しかったです。声優は、東海エリアでオリジナルの「ナゴヤアニメ」をつくるプロジェクトがあり、そこで活躍する「ナゴヤセイユウ」のオーディションにエントリーしました。今年中には結果が出るはずなので、今はそのオーディションに向けてがんばっています。

──今後の目標は、その声優オーディションに合格すること、ですか。

矢方 それはもちろん一番大きな目標ですが、そのほかに、サーフィンもやりたいと思っていて……。

──サーフィン? なぜ?

矢方 知り合いでサーフィンをやっている方がいて、やってみたいなと思ったのがきっかけなんですが、もともと身体を動かすのは好きなので、せっかくだからやったことのないことに挑戦してみようかと。今まで、海すらあまり行ったことがないので、これを機会に海に行って、ちょっくら波に乗ったりしてみようかと(笑)。

 

──ちょっくら(笑)。新しいお仕事も広がるかもしれませんね。

矢方 「初心者のサーフィン」みたいなお仕事が来たら、すごいですね(笑)。でも知らない世界に飛び込んで経験を増やしていくことで、また新しい世界が見えるので、治療が落ちついたらぜひ挑戦してみたいです。仕事も治療もサーフィンも、いろいろがんばります。あと、恋も!(笑)。

やかた・みき/1992年生まれ。名古屋・栄に誕生したアイドルグループ・SKE48のメンバーとしてデビュー。「チームS」のリーダーを務めた後、2017年2月に卒業。現在はZIP-FM 『SCK』のアシスタントのほか、テレビ番組やイベントでレポーターやナレーターとして活躍するほか、自身の経験をもとにした講演や番組出演など、幅広く活動している。

写真=末永裕樹/文藝春秋

乳がん闘病中の矢方美紀(26)が語る「放射線治療は、午後から仕事に行けます」

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