片山さつき 地方創生相
「金融庁の銀行担当に橋渡しをしてもらいたい」
『週刊新潮』11月1日号
片山氏については、もう一つの口利き疑惑が『週刊新潮』によって報じられている。大阪の大手パチンコ業者が銀行に融資を申し込んだが断られたため、南村氏を窓口にして片山氏に「融資が受けられるように」と陳情を行った。片山氏は古巣の財務省の幹部に電話をかけて「金融庁の銀行担当に橋渡しをしてもらいたい」と頼み、その幹部は実際に橋渡しをしたのだという。ただし、融資は実現しなかった。
片山氏に見返りが支払われたかどうかがポイントとなるが、片山事務所側は「ご質問のような働きかけは承知しておりません」と回答した。
技能実習生に不法就労させた企業から献金
宮腰光寛 沖縄北方相
「適正に処理をしていることで理解いただきたい」
共同通信 10月26日
宮腰光寛沖縄北方相にも、いくつもの金銭に関する疑惑が浮上している。『週刊朝日』は、富山県を選挙区とする宮腰氏が過去に事件を起こした複数の地元企業から献金を受けていたことを報じた(10月26日号)。
技能実習の資格で日本に滞在しているにもかかわらず、不法就労させたとして摘発された北星ゴム工業からは合計66万円の企業献金、下水道工事で談合を行ったとして逮捕された八倉巻建設の専務から事件後に100万円の個人献金を受けていた。ほかにも排水工事をめぐる談合に加わっていた桜井建設から合計62万円、共和土木からは合計約245万円を受け取っている。
宮腰氏はこれらの献金について、「ご質問の事件があったことは知りませんでした。事実関係を確認した上で道義的な点から返金することといたします」と語っている。
さらに宮腰氏を支援する政治団体「宮腰光寛後援会」の2014年から16年の政治資金のうち、使途の明細がわからない支出が約3384万円に上ることが、24日、後援会の政治資金収支報告書でわかった。この金額は支出全体の7割超を占めている。
宮腰氏は26日の記者会見で「法令に従い適正に処理している」と述べ、領収書に関しては「適正に処理をしていることで理解いただきたい」として公開しない考えを述べた(共同通信 10月26日)。