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トイレの盗撮で1300万稼いだ男が、ある飲食店に狙いを定めた理由

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 壁に耳あり障子に目あり、ひいてはトイレにまで……というのが現代の科学技術の怖さか。警視庁池袋署は10月25日、トイレの盗撮動画をネットで販売したなどとして、リベンジポルノ防止法違反容疑でIT関連会社社員の名取亮容疑者(42)を再逮捕した。

 警視庁担当記者が解説する。

「盗撮された20代の女性が9月中旬、『自分の動画がネットに公開されている』と同署に相談して発覚しました。名取は昨年秋ごろから週5日、朝に都内の飲食店のトイレにカメラを仕掛け、夜に回収する、という作業を続けていたのですが、捜査員がその店を特定。張り込んだ末、10月3日にカメラを回収中の名取を、東京都迷惑防止条例違反(盗撮)容疑で現行犯逮捕していました。今回、本筋の動画公開の容疑でも証拠が整ったという次第です」

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 名取容疑者はのべ300人の女性を盗撮し、約40本分の動画に編集。海外の動画共有サイトで販売していた。サイトでの値段は「質」に応じて1300〜3300円と細かく設定。最終的な売り上げは2700万円におよび、名取容疑者の取り分は1300万円だったという。