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トイレの盗撮で1300万稼いだ男が、ある飲食店に狙いを定めた理由

名取容疑者がこの飲食店に狙いを定めた理由

「名取は当初、他の店のトイレでも試行錯誤していましたが、最終的にはこの飲食店の男女共用トイレに落ち着きました。洗面台の下に超小型カメラをしのばせ、レンズだけが覗くようにできるうえ、毎日、飲食店が閉店する前に回収していたので、清掃に入る店の従業員もなかなか気付かなかったようです。男女共用なので、カメラ設置のために出入りすることも比較的簡単。収入の大部分は『借金返済と生活費に充てた』と供述しています」(同前)

名取亮容疑者(日テレNEWS24より)

 今回、適用されたのはリベンジポルノ防止法。2013年に発生した三鷹市の女子高生ストーカー殺人事件で、被害者の性的な動画が復讐目的でネットに公開されたことに批判が集まり、新たに立法された。本来、被害者と加害者に面識がある場合の犯罪を罰するために作られた法律だが、今回の事件にも適用された。

 司法関係者は「条文上は面識がない相手でも適用できる。その上、サイト側に動画を迅速に削除させられる条文があるため、2次被害防止にも使い勝手がいい」と解説する。

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 この異常な真面目さを、他の仕事に生かせなかったのか。

トイレの盗撮で1300万稼いだ男が、ある飲食店に狙いを定めた理由

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