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(その2)薄型化&軽量化によって何が変わった?

 新しいiPad Proは、本体の厚みも、5.9mmと極薄です。特に12.9インチiPad Pro(厚さ6.9mm)に比べると、実に1mmもの違いがあります。「6mm」というのは薄型化におけるひとつのラインといえる数値ですので、それを下回ったのは画期的です。ちなみに初代iPadは13.4mmもあったので、約4割程度まで薄型化されたことになります。

12.9インチiPad Proの新旧の厚み比較。角が丸くなっているためややわかりづらいですが、新しいモデル(左)のほうが1mmほど薄くなっています
初代iPad(右)との厚み比較。初代iPadの特徴だった背面の異様なふくらみが、8年かけて取り除かれたことが分かります

 気になるのが強度ですが、実機を触ってみた限りでは、特に低下したようには感じられず、従来と同じ運用で問題なさそうです。背面のカメラが若干出っ張っているのはマイナスですが、保護ケースをつけることで段差をなくせば、そう大きな問題にはならないでしょう。

カメラは相変わらず背面から出っ張っており、また従来に比べて径も大きくなっていますが、カメラ性能が向上していることを考えると、致し方ないところです

「冷蔵庫の扉に貼り付けられる」

 また12.9型では、薄型化および前述のスリム化もあり、約46gも軽量化されました。モデルチェンジのたびに極限まで重量が切り詰められるスマホやタブレットで、一気に50g前後も軽くなるのはまさに異例で、それだけに価値があります。実際に手に持つと、ボディサイズが小さくなっていることもあって、これは12.9インチではなく11インチなのでは? と誤解しかねないほどです。

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 そのせい、というわけでもありませんが、今回のiPad Proは本体内蔵のマグネットを使って、冷蔵庫の扉やホワイトボードなどのスチール面に貼り付けることができます。カメラの部分にわずかに隙間ができることもあり、比較的重量のある12.9インチモデルは貼り付けたあとに自重でズルズルと下にずれたりもしますが、用途によっては便利に使えるでしょう。

 一方で、イヤホンジャックが廃止されたのも、ある意味で薄型化の影響と言えます。すでにiPhone 7以降では同様の仕組みが導入されていましたが、iPadとしては初となるだけに、知らずに買い替えて困るユーザはいることでしょう。従来のイヤホンを使いたければ変換アダプタを、またこれを機会に乗り換えるならばBluetoothイヤホンを導入するなど、一工夫が必要になります。