卓球と勉強の両立は?
張本選手は10月28日の第3戦(対岡山)に出場後、すぐ欧州遠征に出発。ワールドツアーのスウェーデン・オープン(OP)とオーストリアOPに参戦し、11月15日に帰国すると「ワールドツアーと同じ感覚で勝利を目指し、今、頑張ることが全てオリンピックに繋がると思う」と直後の17日の第4戦(対彩たま)と、18日の第5戦(対琉球)に臨んだ。
ユニフォームを脱げば、まだ中学生の張本選手。エリートアカデミー所属の選手は年間180~200日の海外遠征、100~150日の国内合宿の合間にトレセン近くの公立中学校に通い、国内合宿中にTリーグに参戦する。多忙を極める中で、勉学と卓球を両立させる日々はこれからも続く。
「僕は東京五輪のときも高校生。高校まではしっかり両立しなきゃならないな、と思ってます。どこに行っても東京五輪の話をされるので、期待されてるんだな、と感じますが、あまり考え過ぎないようにしてます。東京五輪までの2年間は自分の良いところ、悪いところをしっかり分析して戦って、本番では出場する種目全部で金メダルを獲れるよう頑張りたい。本当に難しいことですけど特にシングルスで、一つでも金メダルを獲って東京での開催を盛り上げていきたいなと思ってます」
はりもとともかず/2003年、宮城県生まれ。2歳からラケットを握る。小学校3年生のとき、ロンドン五輪で銀メダルを獲得した福原愛選手が震災復興支援で学校を訪れ、メダルを直接触らせて貰ったことで「五輪という大会の凄さを初めて感じた」と語る。2016年春からJOCエリートアカデミー所属。