10月24日に開幕した卓球の“Tリーグ”は、今年から選手の強化と普及・発展のために作られたプロアマ混在のリーグで7回戦総当たり。男女各4チームが参加し、「世界の一流選手が参加できるように門戸を広げた」(日本卓球協会・宮崎義仁常務理事)ことで、各チームにはSランク選手(世界ランク10位以内など)が1人以上在籍している。世界一オープンなリーグを目指して外国人枠もないTリーグには世界中から参戦でき、最低で4試合、2週だけのスポット参戦も可能だ。
張本智和選手も木下マイスター東京が張本選手の所属先のJOCエリートアカデミーから契約選手として借りる、という形で参戦。史上最年少の14歳10カ月で世界ランキングのトップ10入りし、ITTF(国際卓球連盟)の年間表彰候補に入っている彼も「Tリーグは、たくさんの世界のトップ選手と試合できるのが一番いいところ」と語る。
開幕戦は、卓球を国技に、という思いから東京・両国の国技館で行われた。国技館に足を踏み入れるのは初めてだった張本選手は試合後、「本当に興奮し、いい試合ができて楽しかった。楽しく緊張感を持って毎回勝って、初代チャンピオンになりたい」と語った。対戦を楽しみにしている選手としてはポルトガルのアポロニア選手(TT彩たま)と、福原愛の夫として有名な江宏傑選手(琉球アスティーダ)の名前を挙げた。