松浦亜弥のパフォーマンスを完全コピーした“エアあやや”で親しまれるタレント・はるな愛。幼少期から性別違和に苦しんできたはるなは性別適合手術を受けることを望むが、当時の日本ではタブー視され容易ではなかった。第1号の患者となるべく、はるなが信じ頼ったのは和田耕治という医師だった――映画『This is I』で描かれているのはこのはるなの半生である。はるな役に満場一致で抜擢されたのは18歳の望月春希、そして、和田医師を斎藤工が演じている。
望月 初めて『This is I』の脚本を読んだ時、自分が探していた答えに近いものが見つかった気がしました。「私が言わなきゃいけない言葉だ」と感じる台詞がいっぱいあったんです。この役を絶対に逃したくなかったので、モチベーションが高いままオーディションを走り抜けられました。
斎藤 春希さんという宝石のような存在に出会わなければ、このプロジェクトは成立しなかったと思います。春希さんと初めて会った時、あまりにも輝いていて、その才能に溺れそうでした(笑)。
望月 そんな(笑)。ありがとうございます。
斎藤 現場では、春希さんの役者さんとしてのポテンシャルに本当に心を動かされたし、対峙した時に圧倒された瞬間がたくさんありました。撮影当時、春希さんは17歳。高校の試験を受けながら、振付を何曲覚えたんでしたっけ?
望月 ステージやミュージカルシーンのために覚えた振付は12曲です。中森明菜さんの「スローモーション」や松田聖子さんの「夏の扉」など1980~90年代に流行った楽曲のダンスを踊りました。今、若い子の間で聖子ちゃんブームが再来していて、TikTokで「青い珊瑚礁」を歌う動画がたくさん回ってくるんですよ。私もあの頃の恋愛ソングが大好き。歌詞が素直で可愛いですよね。



