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セプテンバー・ヒートに賭ける

 う~ん。こんなはずではない。二桁本塁打を放った選手は荻野、鈴木、中村、レアード、井上、マーティンの6人。スタメンを見ると惚れ惚れするほどの強力打線で、どう考えても簡単には打ち取られそうもない。投手陣も誰が投げても抑えられそうなほど駒がそろっている。今季、力を入れて導入したチーム戦略部の安心感もハンパない。打者は狙い球を絞り、しっかりと戦っているのが見てとれる。投手陣も相手の弱点を上手く突いている。なのに、なのに結果的には5割前後を行ったり来たりしてしまった。もし私が4月から8月まで情報を遮断された無人島から戻ってきてこの打線の数字を見せられ、ホークス戦で15勝6敗と聞いたら、間違いなくマジックが点灯していると勘違いしてしまう。それだけに、もったいない感じがしてしまうのだ。

 さあ、気持ちを切り替えて、熱き9月。セプテンバー・ヒートに賭ける。今までのうっ憤を晴らすような連勝街道を期待する。まずは9月6日からの得意のホークスに4連勝で引導を渡す。そして9月13日からの埼玉西武4連戦で決戦を挑む。その先にはマジック点灯。1974年以来の勝率1位でのリーグ優勝が見えてくる(05年は何度も言うがリーグ2位でプレーオフでの優勝。当時はそれがリーグ優勝の定義だった)。

「令和元年優勝するのは千葉ロッテマリーンズ」と言い続けた球団の強い想いを私は信じている! このままいくと悲願の胴上げはZOZOマリンスタジアム。福浦和也引退セレモニーが行われる試合か、その前後となる。井口監督が胴上げされ、続いてレジェンドも宙を舞う。壮絶な感動的なフィナーレを想うと、もう悶絶するしかない。

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