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2020/05/27

どうやって最後に「勝つ」事に貢献できるか

 では、どうしたらいいのだろうか。加えてここで、コロナである。開幕は迫っているが、我々は球場に足を運ぶことすらできない。普通に考えれば、できるのはテレビやネットを通して選手の活躍をじっと見守ることであり、また彼らの好プレーを信じて祈ることである。が、ここまでの考察で明らかな様に、それでは我々の愛は選手には伝わらないし、伝わらない愛が勝つことはない。もちろんだからと言って、愛を伝える為に、止められているのに、選手の宿舎や練習場に無理やりかけつけるのは、ただのダメなファンである。

 ここでSNSを利用して選手に応援のメッセージを送ることを考える人もいるだろう。でも、自分の知る限り、選手のアカウントには毎日、応援のメッセージと同じかそれよりも多い、クソリプ(と敢えてよばせていただきたい)や中傷メッセージが送られて来ている。そのメッセージをいちいち選手にチェックしろというのは無茶な話だし、そもそも一つのアカウントに何千、何万という人が一斉にメッセージを送っても、率直に言って迷惑なだけである。だから自分が韓国政治に関するコラムを書く度にクソリプや脅迫状もどきを送り付けて来るのも止めてください。よろしくお願いします、そのうち訴えられますよ。

 そもそも好きだからといって他人の個人的なアカウントに、ひっきりなしにメッセージを送るのでは、好きな女の子にラインを送りまくってストーカー扱いされる、それまで女子と満足に話しすらしたことの無い、どこかの大仏殿の近くにあった男子校上がりの大学1年生の典型的な行動と何も変わりない。それでは自分の銀河の黒歴史に新たな一ページが加わるだけである。愛が相手の心に負担となってしまえば、何の意味もないどころか、勝利から大きく遠ざかることになる。

 ともあれ、だからそんなことでは、我々の愛が勝つことはない。考えるべきは、目の前に控える無観客試合、という選手たちのモチベーションを大きく損ない兼ねない状況の中、如何にして選手達を励まし、勇気づけるメッセージを伝えていくかである。それがどれだけ恐ろしい状態か、考えて欲しい。あの70年代や80年代の西宮球場や大阪球場、そして藤井寺や日生にも、どんなに少なくてもいちおうファンはいたことはいたのである。それが今年は一人もいない。その中で試合をして、やる気を維持するのは誰だってものすごく難しい。

 だからこそ、ここはファンだけではなく、球団関係者の力も必要だ。例えば、京セラドームには3年以上ファンクラブに入っている人のネームプレートが張られたコーナーがある。そこを今年はもっと広げて、新入会員を含めた全ての会員の名前で埋め尽くして、選手たちの目の見えるところに並べて欲しい。誰だって、目に見える形でこんなに多くの人達が自分たちのことを気にかけてくれているんだ、と思うのは嬉しいものだし、それはモチベーションが下がり気味の時にはなおさらだろう。せっかく大型ビジョンがあるんだから、試合中に抽選か何かで特定のファンを選んでメッセージを伝えてもらっても良いだろう。ちょっとリスキーだけどオンラインで直接つなぐのも一案だ。いや、そもそも球団の方から、ファンに声の伝え方のアイデアを募集してまとめてもらってもいい。大阪や神戸の球団らしく、選手たちをリラックスさせることの出来る、「笑い」の要素もあればさらにいい。

 大事なのは、新型コロナの蔓延で困難な状況の中だからこそ、ファンの方もどうやって、我々の愛を伝え、それを選手のモチベーションに変え、最後に「勝つ」ことに貢献できるかを考えることだ。愛は目に見える形で相手に伝わらなければ意味がないし、どうせならはっきりと目に見えている方がいい。そして、その中から「ポストコロナ」に相応しい、新しい応援文化が出来ていけばと思う。「オリックスの応援は、他とはちょっと違いますね」。そんなふうに言われるようになった時、我々の愛はきっと勝つ。そして、遠ければ遠いほど、それを勝ちとるよろこびはきっと大きくなるに違いない。そして、今年こそは、ファンと球団関係者と、選手が一緒になって勝利を勝ち取るのだ。そう、「愛は勝つ」のではない。「愛は勝たせる」ものなのだ。

 最後に一言。KANさん、もし逆にそっちに変なメールが沢山行っていたら許して下さい。いつかお会いできる日が来るのを楽しみにしています。オリックスとうちの家族と、ゼミの学生の次くらいに応援しています。

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