焼き芋の旨さに感動するシャギワに心が震える
そんなことを踏まえて、まもなく開幕するプロ野球。楽天ファンに伝えたい、新外国人J.T.シャギワに関する嬉しい朗報があるのです。
身長190センチの長身、スリークォーター気味の腕振りから繰り出す150キロ後半のストレート、スライダーとカットボールを合わせたスラッター、でゴロアウトの量産が期待される……なんて僕が伝えたいことはそんな事ではなく、趣味がギターでオリジナル曲も制作するほどの腕前、街で聞こえてきたメロディーを家に帰って弾いてみたりしてるらしい……がそんな事を伝えたいわけでもない。
僕が伝えたいのは、文春野球コラ厶でもお馴染み河内一朗氏が5月中旬にシャギワにリモートインタビューをした際の事。インタビューの最後、ファンの皆さんへメッセージをお願いしたところ、その前にどうしても感謝の気持ちを伝えたい人がいると言うシャギワ。
「スイートポテト? ノーノー。ヤキイモ!! オー! ヤキイモ、アリガトウ!!」
と、シャギワが興奮気味に叫び出したという。
どうやら家の近くに売りにくる焼き芋がむちくちゃ美味しかったらしく、どうしてもその石焼き芋のおじさんにお礼がいいたい、という事だった。日本に来て間もないにも関わらず、ラーメンでも寿司でもなく、焼き芋に衝撃を受けたシャギワのレベルの高さに心が震えた。焼き芋といえば古き良き日本を象徴する冬の季語ではないか。そしておじさんへの感謝の気持ちを直接言えない心恥ずかしき事、いと奥深しである。
まさに日本人よりも日本人の心をもったシャギワ。日本球界での活躍は間違いないだろう。ねぇ、米村さん! そうですよねっ。
石焼ぁ〜きいもぉ〜、おいもぉ〜♫
いつかシャギワのギターの音色で聞いてみたい。
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