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守護神・森原が語った真摯な言葉

 もう1人の1991年生まれはプロ4年目、今年からクローザーを任されている広島・福山出身の森原康平選手。2016年ドラフト5位指名で新日鐵住金広畑(現在の日本製鉄広畑)からプロ入りを果たした。

 1年目からセットアッパーとして躍動し、昨シーズンは64試合に登板し防御率1.97という輝かしい成績を収めた。森原選手の魅力はなんといってもストレートの強さと投げっぷりの良さである。

 昨年12月に子供たちの野球教室にご一緒させてもらった時の話である。子供たちからの「どうしたら速いボールが投げられますか」という質問に対し、「僕も最初はキャッチャーで、ピッチャーになった時は球は全然遅かった。でも野球が好きで、毎日練習した事で球が速くなってきた」と話し、子供たちのキラキラとした目に、真っすぐな姿勢で答えていた。

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 また、千葉ロッテから移籍した酒居知史選手とのWインタビューをさせてもらった際も、「どうしてそんなにストレートが速いのか」と酒居選手から野球教室の時と同じような質問をされた森原選手。

「自分に合った体の使い方で、いかにベストを出せるか。ピークはまだ先だと思っているので、常に自分に合った動き方を探している」と酒居選手の目を見て話した。

 横にいた酒居選手も首を縦に振り「めちゃめちゃ勉強になります、目指すべきは森原さんだと思っているので」と返していた。相手が誰であろうと真摯に受け答えをしてくれる、そんな人間味溢れる部分も彼の魅力の1つである。

 7月22日(水)のオリックス戦で初めて失点を許し、敗戦投手になってしまった後も「同じ失敗は繰り返さない」と語った森原選手の力強い言葉を信じている。

1991年生まれの本格右腕から目が離せない ©RakutenEagles

 7月18日。そんな2人にインタビューさせてもらった際に、お互いがどんな存在か?を質問してみた。

石橋選手「守護神って感じですね」

森原選手「僕はバシ(石橋選手)が先発して、例えば6回で降りた時に、もう1回いきたかったっていうような悔しそうな顔をするんですよ! その時の悔しそうな顔がめっちゃ好きです」

石橋選手「サンキューってかんじですね(笑)」

森原選手「軽いな(笑)。でもイーグルスで同級生が2人しかいないので2人で頑張っていきたいですね」

 2人にしか醸し出せない、ほんわかした雰囲気であった。

 小学生から社会人まで野球をやってきて、プロ野球の同じ球団に在籍する事になった2人だからこそ分かり合える感情があるのかもしれない。

 様々な環境で乗り越えてきた苦労や経験があるからこそ、打たれても這い上がっていく、そして全力でバッターに立ち向かっていく姿に心が動かされる。そんな1991年生まれの石橋良太選手、森原康平選手がチームの優勝に大きく貢献してくれると心底願っている。

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