今や不可欠なセットアッパーになった「21世紀のドラ1」
<15年>
平沢大河/108安打7本塁打46打点9盗塁 打率.197
<16年>
佐々木千隼/6勝8敗 防御率3.92
<17年>
安田尚憲/96安打7本塁打62打点2盗塁 打率.210
<18年>
藤原恭大/27安打3本塁打12打点4盗塁 打率.227
<19年>
佐々木朗希/一軍登板なし
この5年間は即戦力というよりも、「高校生の目玉・注目選手」の獲得にことごとく成功している。数字だけで見ると平沢、佐々木千隼は少々苦しんでいるが、5人の通算成績はこれから積み上がっていくはずと信じたいし、彼らが主力化したらハッピーすぎる近未来が待ってるんじゃなかろうか。
もちろん「21世紀のドラ1」に範囲を広げてみると……触れないわけにいかないのは2007年の高校ドラフト1巡目・唐川侑己だ。
中田翔・由規との「高校BIG3」と呼ばれ、先発では成績的にもどかしい期間が続いたものの、今や不可欠なセットアッパーに。ホークス戦もきっちりと2試合無失点に抑えていた。ホント、超頼もしい。
活躍できなかった選手でも、面白い選手がいる。2005年の高校生ドラフト1位の柳田将利である。青森山田高校で速球派サウスポーかつ高校通算38本塁打の実績をひっさげ、ロッテの一員となった。そのドッシリとした体格で「コアラのマーチ」を持って笑顔で写真に収まるスポーツ新聞を見て、愛される選手になってほしいなあという期待を抱いたものだ。
柳田は残念ながら、度重なるケガなどもあって「一軍出場成績なし」の成績に終わっている。でも……大谷翔平がドラフトで日本ハムに加入したのは、その7年後。つまりロッテは二刀流時代を超先取りしたのである、きっと。
ホークス相手の3連敗は、もちろんメンタルに超応えている。ただ、彼らドラ1のメンバーたちが奮起すればきっと……という期待を抱いて、テレビの前でじっくり構えたい。
◆ ◆ ◆
※「文春野球コラム ペナントレース2021」実施中。コラムがおもしろいと思ったらオリジナルサイト http://bunshun.jp/articles/44388 でHITボタンを押してください。
この記事を応援したい方は上のボールをクリック。詳細はこちらから。