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パ・リーグの主役はマリーンズと予感させる3日連続の積極的補強

 ロメロについて加藤は「結構、バッテリーを組ませてもらいました。明るくてストレートがいいピッチャー。ちょっと感情的になる部分があるので、そこはボクがしっかりとコントロールをしていきたい。一緒に頑張っていきたいです」と再びバッテリーを組む日を楽しみにし、早くもパ・リーグでロメロが活躍するためのリードを考えているようだった。

 先発と勝利に繋ぐセットアッパー、そして守りの要となる捕手を的確に補強をしたマリーンズ。目標はただ一つ。1974年以来のリーグ1位でのリーグ優勝だ。井口監督は「チームの現状で足りていない所をこのタイミングでしっかりと補強してもらった。みんなで優勝をするという想い、そしてチームスローガンである『この1点を、つかみ取る。』という考えを共有し、一つになって勝ちにいきたい」と首位奪取へ語気を強めた。

 チームに加入したばかりの国吉もすでに気持ちは同じ。「必要としていただいているのは誇り。3.5ゲーム差で首位にいるイーグルスから首位を奪いたい。自分もその3.5ゲーム差を覆す以上の戦力になりたい」と腕をぶす。加藤もまた「優勝争いをしているチームに求められて呼ばれてとても嬉しい。ドラゴンズの皆様にも『自信をもってやってこい』と言われました」と目を輝かせる。

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 首位のイーグルスとは3.5ゲーム差。前半戦は残り20試合で今シーズン残り79試合。反転攻勢に向けて態勢を整えたマリーンズは6月18日から敵地メットライフドームに乗り込み、ライオンズ3連戦からリーグ戦を再開する。2021年シーズンのパ・リーグの主役はマリーンズ。それを予感させる3日連続の積極的補強。新しく加入した選手たちは新戦力でありチームに刺激を加える存在でもある。どこまでも勇猛果敢でアグレッシブな姿勢で攻め続ける今年のマリーンズに注目だ。

©千葉ロッテマリーンズ

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