はじめまして、May’nです!
実家がバンテリンドームから近く、生活の中に自然とドラゴンズがありました。立浪ドラゴンズ誕生と同じくして、テレビ愛知のドラゴンズ戦中継ソング「蒼の鼓動」を担当させていただくことになり、今まで以上にドラゴンズに魅せられ、ハマっています!
最近印象に残ったのは、根尾昂投手がバンテリンドームで今季初先発した試合です。登場曲、そして選手コールを聞いただけで泣いてしまいました。ファームもチェックしていましたが、一軍のマウンドで自分の力を発揮できるところに、根尾選手にしかない特別なスター性を感じます。根尾選手のように「何かやってくれるかも」とファンに信じたい気持ちを起こさせる選手やプレーが、ファンを夢中にさせるのでしょう。
私がドラゴンズを応援するとき、テーマにしているのは「信じる」ということです。
私はファンと選手、ファンとチームの間にこそ「信じる力」が必要だと思います。私は歌手として18年歌わせていただいていますが、これはいつも感じていることです。
会場のお客さんから引き出されるもの
たとえば、ワンマンライブの他に、大きなイベントなどで歌う機会もたくさんあります。そういうとき、客席の中に「May’n」と書いたグッズやTシャツを身につけている人が見えると、「あ、ホームの気持ちでいられる」と思えます。
朝起きた時のコンディションの違いがあろうと、いつもプロとして100%の力を発揮しなくてはいけません。自分自身のケアやルーティンはもちろんですが、ゾーンに入った状態、「今日は毛穴全部から声が出てるな!」という状態は、会場のお客さんからもらったパワーで引き出されるものなのです。
昨年はバンテリンドームで始球式をさせていただき、今年はオープニングシリーズで「蒼の鼓動」を歌わせていただきましたが、グラウンドやマウンドに立つことは想像以上に孤独だと感じました。ほぼ360度お客さんに囲まれていて、応援してくれる人がどれだけいるかわからない。いままで私も大きな舞台に立たせていただいてますが、このときは一番手が震えました。
このようなプレッシャーの中、100%の自分の力を発揮するのって、本当に特別なことだと思います。選手の皆様には超リスペクトしかありません。ファンの方が「どうしてここでエラーしたんだ!」とか「どうしてこれができないんだ!」と言いたくなる気持ちもわかるのですが、それをSNSで言う必要はないと思ってしまいます。SNSは自分のものなので、何を発信するのも自由なのですが……。
今の時代、ファンはもちろん、選手や関係者もSNSをきっと見ています。ファンが知ることのできない場所で絶対に日々の努力や葛藤があります。ネガティブな言葉からは、何のパワーも生まれないと思うのです。
私が大舞台でプレッシャーに打ち勝つ一番の方法は、どれだけ昨日までの自分を信じられるかにかかっています。辛いときも、テンションが上がっているときも、ファンの方のポジティブなメッセージでパワーをいただいています。「これだけ私を信じてくれる人がいる」と思うほど、自信が湧き上がってきて、自分本来の力を出せるようになれます。
だからこそ、私は球場でお客さんの一人として選手に声援を送りたい。ファンができることは限られていますが、強く思っているのは、ビジターでも「もっとスタンドを青に染めていこうよ!」ということです。