イランやホルムズ海峡をめぐる状況が不安定をきわめる中で行われた、高市早苗総理(65)とトランプ大統領との日米首脳会談。
高市総理はこの会見にあたって、アメリカが要求していたホルムズ海峡への艦船派遣を断り、それでいて予測不能なトランプ大統領の機嫌を損ねない、という相反する2つの「課題」を抱えていた。
そこで今回は“服装のチョイス”と“身ぶり手ぶり”を分析し、チーム高市がこの課題にどう立ち向かったかを採点してみたい。
《19日 首脳会談》
高市総理は会談本番に、明るい水色の上質な花柄ジャガード地のスーツに白のインナー、パールのネックレスを合わせた姿で現れた。
トランプ大統領やほとんどの日米の閣僚がダークネイビーという格式の高い色を選択するなかで、イメージカラーのロイヤルブルーよりもさらに明るい水色を選んだことになる。
ブルーは信頼と敬意を示す一方、「落ち着いて」話そうという鎮静効果を持つ色だ。今回の水色はそこに親近感を加え、距離を縮める機能を狙ったのだろう。
その方向性はショールカラーという襟元のチョイスにも現れていた。肩から体の前までつながるショールカラーはガウンのような室内着に由来し、身体を包み込む曲線によって緊張を和らげる役割がある。
会談や会議のホスト側が場を和ませるために選ぶことが多く、「対峙する服」というよりも「もてなす服」に位置づけられる。
アメリカの要求を全てはのめないという緊張感を和らげるためのチョイス
首脳会談は形の上では対等であることになっているが、そもそも日米の関係は対等とは言い難いことに加えて、とりわけ今回はホルムズ海峡への自衛隊関与を回避するという大きな課題があり、高市総理が下手に出たとも言える。
アメリカの要求をすべてのむわけにはいかないという緊張感を、明るい水色とショールカラーで緩和する意図が見て取れ、その狙いは一定程度成功しているように見えた。
一方で、トランプ氏は黄色のネクタイを着用していた。これは、故安倍晋三氏が2017年2月にトランプ氏との初めての首脳会談で着用したネクタイによく似ており、哀悼や敬意、さらには高市政権への支持を示す意図があったのかもしれない。
ただ総理・大統領というトップ同士の服装はどちらもよく練られたものだったが、閣僚レベルでは服装の統一感に差があった。
アメリカ側の閣僚のネクタイはネイビーブルーで統一されており、全体的に安定感と落ち着いた雰囲気が演出されていた。しかし日本側の閣僚には視覚的な統一感が見られず残念だった。
服装:10
立ち位置・姿勢:9
表情・視線:9
整合性:9
成果:10
総合:47点/50点
一言:緊張度の高い交渉環境に対して、「緩和」と「緊張」を同時に成立させていた点で、極めて完成度が高い。





