日本史上初の女性首相となった高市早苗氏(64)は、就任から1週間で「トランプ大統領の来日」という巨大イベントに臨みました。
会談で着用したシルクジャケットやトランプ大統領との会談で見せた高市総理の振舞いに対して、評価する人がいる一方で、「媚びているように見える」「はしゃぎすぎ」という批判も渦巻きました。
高市総理は何を狙っていたのでしょうか。今回は政治家のファッションやふるまいを通じて印象を形づくるコンサルタントの目で、高市総理のファッションと所作にどんな“戦略”が隠されていたかを読み解きます。
10月21日に新内閣が発足した際の会見や記念撮影、さらにASEAN首脳会議では日本のトップとしてアジアの真ん中に立ちレディーファーストを自然に受け止める姿が報じられるなど、高市総理のファッションや振舞いは話題を振りまき続けています。
「ラペルが付いたシルバーグレーのシルクジャケット」という選択は相応しかったか
その関心は、トランプ大統領の来日でピークに達しました。首脳会談などの間、高市総理は絶えず笑顔を浮かべ、横須賀基地では米兵たちの前で手を突き上げて飛び跳ねるなど、“蜜月のツーショット”が世界中に発信され、日本の存在感を一段と高めました。
この様子に対して「フレンドリーで日米友好の象徴」と称賛する声がある一方で、「媚びている」「女を使いすぎ」との批判も噴出したのです。
今回の首脳会談で合意文書の中身以上に話題になったのが、カメラの前で交わされた笑み、高市氏のシルクジャケット、そして横須賀基地でのガッツポーズといった“非言語の印象”だったと言えるでしょう。
特に筆者が注目していたのは、「ラペル(折り返した襟)が付いたシルバーグレーのシルクジャケット」という選択は相応しかったのか──という議論です。

