公開間近の映画『正直不動産』で共演するふたりが語らい合う、作品の魅力と演技へのこだわり、撮影秘話。

山﨑 『正直不動産』もいよいよ映画になった。よく続いてきたね。

山下 はい。自分としては『正直不動産』のシリーズの魅力は、アナログなところにあると思うんです。現代に生きる僕たちの毎日は、どうしてもデジタルが中心となって、ビジネスのやりとりはもちろん、人に会うことも、オンラインで済ませてしまう。

 そんなデジタルですべてを解決する時代に、『正直不動産』では自分の足を運んで、誰かのために動く姿を描いている。今時珍しい、人情ものであるところも、魅力的だと思っています。

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山﨑 そうだね。今日はパソコンの画面を通じた対談だけど(笑)。山下がとてつもなく忙しいから、仕方ないね。

山下 すみません!(笑) またご自宅をお訪ねさせてください!

山﨑 うん、いつでもおいで(笑)。僕は画面越しというのは初めてだから慣れないけど、なかなかおもしろいよ。

 山下智久主演、山﨑努出演の映画『正直不動産』が公開される(5月15日〜)。同名コミックを原作に、2022年からNHKでドラマ版が2シーズン放映され、痛快ビジネスコメディとして人気を博した。

 登坂不動産の営業マン・永瀬財地(山下智久)は、顧客の石田努(山﨑努)の土地にあった祠を壊し、その祟りで「嘘がつけない」体質になってしまう。一陣の風が吹くと本音を正直にぶちまけ、そのため数々のトラブルを起こしてしまう永瀬の前には、様々な依頼人やライバル不動産会社が現れる。

山﨑 たしかに『正直不動産』は、不動産の話でありながら、今時珍しいのんびりしたドラマだね。

 それはやっぱり、風をひとつのテーマにしてるからかな。山下の演じる主人公が、元々は嘘をついて顧客を騙して成績を上げてきたようなキャラクターなのに、あるきっかけで風を受けると本音が出てしまうようになった。それが山下の持ち味に合ってうまくいってるんじゃないかな。