寅さんがマドンナと出会えたのは、稼業がテキヤだったがゆえ。テキヤ経験のある研究者、廣末登氏がその稼業の虚実を語る。
寅さんは、テキヤで一本の稼業人(親分を持たない旅人)である。全国を旅し、「遅ればせの仁義、失礼さんでござんす。私、生まれも育ちも関東、葛飾柴又です。渡世上故あって、親、一家持ちません。姓は車、名は寅次郎、人呼んでフーテンの寅と発します」などと、土地の同業者にアイツキ(つきあいの転倒語)し、祭りの一角にコロビ(地面にゴザなどを敷き、商品を並べて売る)の商売を許されている。アイツキと返答ができてはじめて一人前とみなされる。粗相があれば、ゴロ(喧嘩)になりかねない、緊張の場面でもあった。

しばしば混同されるが、テキヤとヤクザは稼業が違う。暴力団は博徒で縄張り争いをするが、テキヤは商売人。庭場を巡り抗争などすれば商売ができなくなる。
初回登録は初月300円ですべての記事が読み放題(月額プラン)。
年額プランはキャンペーン中!
キャンペーン終了まで
-
月額プラン
1カ月更新
2,200円/月
初回登録は初月300円
-
年額プラン
1年更新(2年目からは22,000円)
およそ833円/月
8月18日(火)10時までにお申し込みの方限定
オススメ!期間限定
-
3年プラン
59,400円一括払い、3年更新
1,650円/月
既に有料会員の方はログインして続きを読む
※オンライン書店「Fujisan.co.jp」限定で「電子版+雑誌プラン」がございます。ご希望の方はこちらからお申し込みください。
source : 週刊文春 2025年1月2日・9日号
他の記事を読む
読み込みに失敗しました






お気に入り記事