週刊文春 電子版

新し過ぎた漫才

「笑い神 M-1、その純情と狂気」第9回——第2回大会。穴馬の笑い飯が、困惑や笑いと共に会場を丸呑みにした。

中村 計
エンタメ 芸能

 赤らんだ顔で、酒の臭いを周囲に撒き散らしていた。

「あん時の会見、ベロベロやったんで記憶にないんですよ……」

 笑い飯の哲夫は、気まずそうにそう振り返る。

 2002年12月2日。年末に開催されるM-1決勝のファイナリスト8組に選ばれた笑い飯は、朝イチの飛行機で大阪から東京へ飛んだ。芝公園にある東京プリンスホテルで開かれる記者会見に臨むためだった。

 道中は「やらかし放題」だった。

 飛行機が苦手で「一生、乗らないつもりやった」という哲夫は、明け方まで西田らと痛飲し、確信犯的に酩酊状態で機上の人となる。しかし、羽田空港から乗ったモノレールの荷棚に会見用のスーツを置き忘れ、その回収に手間取り、無名の新人の分際で会見に遅刻してしまった。

 2年連続でファイナルに進出していたアメリカザリガニの柳原哲也は「記者会見、すごかったもんな……」と引き気味に振り返る。

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source : 週刊文春 2022年1月13日号

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