ちょうど1年前、阪神・青柳晃洋投手(28)は絶望の淵に沈んでいた。
東京五輪野球のオープニングゲームとなったドミニカ共和国戦。同点の7回から青柳は二番手で登板したが、2死1、二塁から左中間を破る先制2点二塁打を浴びてKOされた。さらにノックアウトステージに入っての米国戦でも、同点の5回から1回を投げ、本塁打を含む5安打で3失点して降板した。
もちろん以降の準決勝、決勝での登板はなく、東京五輪で青柳が残した数字は防御率27.00という惨憺たるものだった。
「日本の球界関係者には国際大会になると“下手投げ神話”があるんです」
こう語るのはある球界OBだ。
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source : 週刊文春 2022年8月4日号