2022年(1月~12月)、「週刊文春 電子版」でのみ掲載されたオリジナルスクープの中で、反響の大きかった記事ベスト10を発表します。
《証拠資料入手》「社員の印鑑を勝手に押して…」FWD生命“違法”がん保険契約を告発する
「保険会社とその販売代理店が、被保険者の同意を得ず、勝手に印鑑を押してがん保険に加入させていたのです。こんな不正は前代未聞です」
小誌にこう告発するのは、中堅生命保険会社・FWD生命保険に勤務する社員A氏である。
島根大「白い巨塔」事件 腎臓医療の名医が退職、他の医師も一斉退職へ 背後に異例の教授選
「あの先生がいなくなったら、島根の腎臓医療はどうなってしまうのか……」
そう危機感を抱くのは、島根県の腎臓内科医・A医師だ。
「右手で私の左胸を…」東京2020パラリンピック開会式「音楽プロデューサー」の性加害を告発する
「私の身体をまるで自分のモノかのように触った彼の蛮行を許すことはできません。特に『記憶がない』などと言い逃れを続けていることには怒りを通り越して悲しくなる。既に警察には被害届を提出しています。有名プロデューサーによる性被害が音楽業界でも起こってしまった。この事実を見過ごしたくなくて、被害者として声を上げることにしました」
そう明かすのは、30代のミュージシャンA子さん。彼女が怒りの矛先を向ける「彼」とは、東京2020パラリンピック開会式の楽曲を担当した音楽プロデューサー、Seiho(35)である。
「この機会に不正等の事実を自主的に報告してもらえれば、情状を酌量します」
名古屋を地盤とする信用金庫、中日信用金庫(本部:名古屋市北区)。幹部から職員向けにこのような通達が行われたのは今年6月上旬のことだった。
群馬大医学部「3分の1、約40人が留年」そのうち24人は一人の教授の授業だった
「その教授の意に沿わない意見を述べた学生は即留年。学生たちは常に恐怖を感じ、萎縮しています」
そう語るのは、群馬大学医学部の卒業生だ。
高級食パン「乃が美」FC店舗オーナーが悲痛告発「ほぼ全店が赤字。このままでは自己破産」
「コロナの影響が薄らいできた後も売上は落ちる一方で赤字続きです。収益が伸びる見込みもなく、事業として続けられる方法があるのならば教えてほしい」
高級生食パンの専門店を全国に展開する「乃が美」。こう嘆くのは、あるフランチャイズチェーン(FC)店舗オーナーだ。
スーパーGTから6カ月で撤退 福島日産社長が辞任の理由は参戦資金を“1億6千万円不正送金”
「3月に何の前触れもなく社長の交代を告げられました。新社長から『理由は体調不良。それ以外は何もありません』と、わざわざ書いた文書を渡されて。当然『そんなわけねえべ』って憶測は広がったけれど、何も分からなかった」
当惑してそう語るのは、日産自動車の正規ディーラーとして福島県内全域に店舗を展開する「福島日産自動車」の監査役である。
「プラージュ」730店舗を展開 業界1位「阪南理美容」創業者が息子から外され“会社分裂騒動”
〈濱屋雅之氏が当社の代表取締役社長に選任されたことはなく、従来通り、私、濱屋勉が当社の代表取締役を務めます〉
“理美容業界年商日本一”を誇る阪南理美容。昨年の夏、全従業員に向け、こう記された1枚の文書が通達された。
「彼に本を差し入れたい」山上徹也が手紙を送ったジャーナリストが語る“統一教会とカルトの子”
〈苦々しくは思っていましたが、安倍は本来の敵ではないのです。あくまでも現実世界で最も影響力のある統一教会シンパの一人に過ぎません〉
〈安倍の死がもたらす政治的意味、結果、最早それを考える余裕は私にはありません〉
安倍晋三元首相を暗殺した山上徹也容疑者(41)は、事件前日の7月7日、岡山市内のコンビニからこう綴った1通の手紙を投函していた。
〈現行の役職は廃止〉〈評価は5段階〉NTT内部文書が明かす「人事改革」の全貌
「グループの制度見直しについて、労働組合と会社側がついに妥結しました。各種手当を含んだ月々の手取り額は下がりそうです……」
NTTグループに勤務する40代後半の社員はこうため息をつく。彼が手にしているのは、ある資料。そこには、NTTの「人事制度改革」の全貌が――。
source : 週刊文春