突然の「決意表明会見」から1年。競技者として第一線を退いてなお、プロフィギュアスケーター・羽生結弦の“進化”は止まらない。宮城県仙台市での少年時代から、今年3月開催のアイスショーまで、彼が描いてきた軌跡を「週刊文春」の記事とともにふり返る。
羽生結弦の「少年時代」 親族、コーチが秘話公開
「漫画の主人公にしてはできすぎ」。自らもこう語るように、見事に期待に応えてみせた羽生結弦。66年ぶりの男子フィギュア五輪連覇を成し遂げた精神力は、どうやって育まれたのか。コーチや親族の証言で浮かび上がる、こうしてユヅは羽生結弦になった――。
羽生結弦 ブライアンコーチとの愛憎6年 最強コンビに今何が……
羽生結弦の五輪連覇の鍵を握るコーチのブライアン・オーサー。羽生は求道者のごとく高みを目指すが、金メダルだけを狙うなら、それは危うさを孕んでいた。選手の美学とコーチの戦略の葛藤の最中、大ケガが羽生を襲う。
羽生結弦の涙 愛した四人の女性
ソチ、平昌、北京。羽生結弦の傍らには、彼を愛した4人の女性がいた。別れの道を選んだ人もいれば、自らの夢を諦めた人もいる。そして“ラストダンス”まで支え続けたのは――。誰も書かなかった「絶対王者」の物語。
羽生結弦(26)急失速の裏に初めてのあの人の不在
スウェーデンで行われたフィギュアスケートの世界選手権で、羽生結弦(26)はショートで首位に立ったものの、フリーでジャンプを立て続けにミス。金メダル目前に急失速し、まさかの3位に終わった。そのバランスを崩したものとは――。
羽生結弦 北京五輪出場は確定で絶対にアノ人が必要だ
今季初戦だった11月12日からのNHK杯に続き、同26日からのロシア杯も欠場することが決まった羽生結弦(26)。北京五輪まで100日を切り、五輪3連覇に黄信号か――。
羽生結弦、断絶の五輪 去ったパートナーの苛立ち、リンク脇の男女との“冷たい距離”
「ずっと壁を登りたいと思っていたんですけど、色々な方に手を差し伸べてもらって、色々なきっかけを作ってもらって登ってこれたと思っているんですけど、最後に壁の上で手を伸ばしていたのは、9歳の俺自身だったなと思って」
羽生結弦「消えた整体師」 「痛みの95%は魂から」体のメンテナンス担当が…
北京五輪ラストの演技となるエキシビションも、痛み止めを飲みながら出場した羽生結弦(27)。ただ、北京のリンクサイドには、過去の2大会で羽生を痛みから救った“あの人”の姿はなかった。
羽生結弦 メディアが会見で聞けなかった2つのこと
約1時間にわたって行われた会見。だがそこで、メディアが聞かなかったことが2つある。1つは彼の結婚だ。15年のテレビ番組では、「25、6歳には結婚したいなって思います」と話していた羽生はまさにその年頃を迎えている。
引退報道に「不思議ですよね」羽生結弦のメディア操縦が凄い
当日の朝、日刊スポーツが「引退」をスクープ。だが羽生は「新たなスタート」で、「ネガティブに引退とか不思議ですよね」と、笑みを浮かべながら“引退報道”を切って捨てたのだった。
羽生結弦「これからの僕の物語」《初の単独アイスショーを写真で振り返る》
真夏のプロ転向表明会見から約4カ月、新たな挑戦となったのは、たった1人でのアイスショー。90分8演目を滑り切った異例の公演を、羽生を長年支える音響デザイナーの言葉とともに振り返る。
座長・羽生結弦の“特別な場所”
宮城県セキスイハイムスーパーアリーナで行われた、アイスショー「羽生結弦 notte stellata(ノッテ・ステラータ)」。チケットは全日程早々に完売し、インターネットの有料配信、全国の映画館や海外でのライブビューイングも実施されたこの公演、座長の羽生には特別な思いがあった。
source : 週刊文春