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親鶏が豪華に載った「肉そば」

 5分程度で「つったい肉そば」が着丼した。肉は出汁醤油などで煮込んだ親鶏を数枚に切ったものが豪華に載っている。コリっとした歯ごたえが心地よい。麺は太くワシワシと食べていく。つゆは鶏出汁とかつお出汁を合わせて、濃い口の返しで合わせたもので、甘味はそれほどなく香りがよいタイプである。山形の肉そばは口福感とでもいえばいいのだろう、食べている感じが心地よい。

「つったい肉そば」(850円)は太麺で親鶏のチャーシューが載って登場する

完成された味でしみじみと旨い「鳥中華」

 どうしても「鳥中華」が食べたくなったので、翌週末に再訪し、山形県民が冬でも食べるという「つったい鳥中華」と「だしごはん」を注文してみることにした。「鳥中華」はそばではなく山形から取り寄せている中華麺を使ったもので、親鶏やたぬき、三つ葉に海苔が載っている。つゆは鶏出汁だけを使い、返しはそばの返しにショウガやニンニクを合わせて作っている。親鶏のチャーシュウを作る時にできる鶏油(チーユ)を入れており、香りもよくさっぱりといただける。天童の「水車生そば」の鶏中華よりラーメンにシフトした味で洗練されている。山形県民が冬に食べるのがわかるような気がするほど、完成された味でしみじみと旨い。

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 そして「だしごはん」はまさに絶品だった。だしは小さいサイコロ位に切ったキュウリやナスの他にオクラやミョウガ、昆布などをみじん切りにして出汁醤油などを合わせたもので、ご飯のお供には欠かせない。つゆを少しかけて食べるのもまたよい。

「つったい鳥中華」(850円)は自家製鶏油が入り香がよい
かつお節のアクセントが大変よい絶品の「だしごはん」(500円)