先週末、TBSの宇垣美里アナウンサーが来年3月に退社し、フリーになることが報じられた。先ごろ発表された「好きな女性アナウンサーランキング」(「ORICON NEWS」2018年12月7日)では9位にランクインした人気アナだけに、その去就が注目されている。

なぜアニメのコスプレを披露したのか

 宇垣アナは1991年、兵庫県生まれ。同志社大学を卒業後、2014年にTBSに入社した。入社5年目を迎えたこの1年間は、新たな面をのぞかせるようになった感がある。アニメやマンガなど趣味を前面に押し出し、自分について話したり書いたりする機会が増えた。今年8月、TBSテレビの『サンデー・ジャポン』でコミックマーケットをレポートした際には、自らアニメ『魔法少女まどか☆マギカ』のヒロイン・鹿目まどかのコスプレを披露した(翌週には同番組内で『美少女戦士セーラームーン』のコスプレも披露している)。

「フリー転身」報道があったTBS宇垣美里アナ ©文藝春秋

 こうした変化にはどうやら、この春に朝の情報番組『あさチャン!』を卒業し、勤務帯が変わったため時間に余裕が生まれたことが影響しているらしい。最近のインタビューでは次のように語っていた。

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《時間に余裕ができると心にもゆとりが生まれるんだなって、実感しています。今までは時間がなくて本を読めなかったのが、1週間で2~3冊のペースで読めるようになったりして、インプットする時間が増えましたね。ちょっと前まで“出がらし”になっていた感もあったので、呼吸するのがすごく心地いいんですよ。4年目までは『気づけば終わっていた』という日々でしたけど、今は一つひとつがクッキリとしていて、新鮮です》(※1)

「ラジオがあるから耐えられる」

 今春からはまた、TBSラジオでスタートした平日夜の帯番組『アフター6ジャンクション』の火曜日を担当、メインパーソナリティーであるラッパーの宇多丸と軽妙なやりとりを繰り広げている。番組内ではアニメ作品について熱っぽく語ることもあり、リスナーからの支持も根強い。ほかの曜日に出演する同局の宇内梨沙、日比麻音子の両アナウンサーとグラビア誌で撮影をした際には、《アナウンサーって自分の意見を発する場所がなかなかないので、それが許されてるからこそ[引用者注:素の自分を出すことが]できてるのかなって思います》、《TBSのアナウンサーはみんなラジオが大好き。むしろ、あるから耐えられるところが……》などと話し、同番組が自分らしさを発揮する重要な場になっていることをうかがわせた(※2)。