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ひとり暮らしをはじめる人へ 生きていくために最低限必要な3つのこと 

note

3.「身なりを清潔に保つこと」

 3番目は、身なりを清潔に保つこと、です。清潔な人は、人から信用されます。逆に、不潔だと思われたら、自己管理ができていない、つまり信用に値しないとみなされてしまいます。何日も同じ服を着たり、お風呂に入らなくなったり、掃除していない悪臭を放つ部屋で過ごしたりしていると、自分では気が付かないうちに周囲から「不潔な人」というレッテルを貼られてしまいます。

 汚れた服は洗濯し、その衣服を次に着るために畳んだりハンガーに掛けておく。部屋の掃除や換気をして、部屋に生活臭が染み付かないようにする。こうした毎日の生活の積み重ねがあなたを「清潔な人」にしてくれるのです。

自分を客観的に見るための鏡

 また、他人の目が自分をどう捉えているかを確認するために必要なのが鏡です。自分を客観的に見るために、全身が映るようなある程度大きめの鏡を置いてください。出かける前はあわただしくても、髪に寝癖がついていないか、服がくしゃくしゃでないか、襟元が曲がっていないか、下着が透けていないかなどを必ずチェックしましょう。また時にはじっくりと自分の姿を映して、寝不足で顔がむくんでいないか、食事が偏って肌が荒れていないかなども、他人の目になって確かめておきましょう。

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ひとり暮らしに必要なこと

 もちろん、ひとり暮らしに必要なのは、上記の3つだけではありません。健康を保つこと、お金を管理すること、安全に暮らすこと……など、他にも、生き延びていくために必要なことはたくさんあります。辰巳渚さんの『あなたがひとりで生きていく時に知っておいてほしいこと-ひとり暮らしの智恵と技術-』には、ひとり暮らしを始めて3週間、3ヶ月、半年……を目安に、その時々に必ず知っておきたいことが書かれていますので、ぜひ、参考にしてみてください。

INFORMATION

辰巳渚さんの遺作「あなたがひとりで生きていく時に知っておいてほしいこと」(文藝春秋刊)の出版を記念し、1 月 12 日 ( 土 )14 時30分より池袋コミュニテイ・カレッジ(西武池袋本店別館8F)で特別講座を開催します。辰巳さんの生きた道を振り返り、「子どもの自立・母の自立・女性の自立~辰巳渚が遺したもの」をテーマに辰巳さんと親交のあった、光畑由佳氏(モーハウス代表)、 淀川洋子氏(家事塾代表)、 野上秀子氏(生活の学校代表・元セブンカルチャーネットワーク社長)による鼎談を行います。受講料5000円(書籍付き)。お申し込み、お問い合わせは(株)生活の学校(電話 03-6674-9681)まで。

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